09/09/07 09:18:42
韓国交通研究院、「歩行者優先道路制の導入急務」
（ソウル=聯合ニュース）韓国の人口当りの歩行者の交通事故死亡者が、経済協力開発
機構（OECD）会員の国の中で一番多い事が判明した。
7日、韓国交通研究院が発刊した『交通が開く緑の未来』が引用した2007年のOECD
の統計によると、我が国の人口10万人当たりの歩行者の交通事故死亡者は4.61人で、
OECD 会員の国の中でトップだった。
これはイギリス（1.15人）の4倍に当たり、日本（1.9人）の2倍以上。
その他の会員国を見ると、ハンガリーが2.86人、ギリシア2.11人、ポルトガル2.02人、
スペイン1.56人、オーストリア1.18人位だった。
韓国の自動車1万台当たりの歩行者死亡者は1.36人で、日本（0.29人）とイギリス（0.2人）
と比較して、5倍以上多い事が判明した。
歩行者の死亡交通事故のうち、75.2%は住宅街など、幅13m未満の道路で発生した。
このうち2車線道路と2車線道路、2車線道路と家・分散道路が交わる交差点周辺の
事故が一番多かった。
交通研究院・緑色成長研究センターのハン・サンジンセンター長は、「住宅街の生活道路
の大部分が車だけの為の空間であると認識されていて、通行の優先権が人よりも車に
与えられていて、歩行環境は最悪だ」と指摘した。
彼は、歩行者の交通事故が頻繁な場所、歩行者が多く通る場所、交通量が少ない場所
などを中心に、速度低減の設備や各種の歩行者便宜装置が用意された『歩行者優先
道路』を指定・運営する事を、事故の予防策として提案した。
イギリスでは、歩行者優先道路制が施行された場所の車両の走行速度は平均時速2～9
マイルに減速され、日本でも交通量が47%に減少したのはもちろん、走行速度も時速13㎞
に減速するなど歩行者の環境が改善して、交通事故も60%以上減少したと、ハンセンター長
は伝えた。
ハンセンター長は、「歩行者優先道路が導入されると交通事故が減少するのはもちろん、
人々が休息して隣人と交流する機会も増えるだろう」とし、「道路法に歩行者優先道路への
概念を明記するなど、法や制度的な支援が必要だ」と話した。
ソース：ソウル=聯合ニュース（韓国語）
URLﾘﾝｸ(www.yonhapnews.co.kr)