09/09/07 07:01:42
数万人規模のデモの責任を問われ、共産党委書記が解任された中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市は6日、戒厳下に置かれ、
外国メディアの取材も厳しく制限された。自治区公安庁のトップも更迭するなど、中国で人口の約9割を占める漢族の抗議活動を
胡錦濤(フー・チンタオ)指導部が深刻に受け止めていることをうかがわせた。
3日に群衆のデモが押し寄せた市政府周辺。武装警官を満載した草色のトラックが横一列に並び、道路を封鎖して「団結安定は
正しい、分裂動乱は過ち」とのスローガンが掲げられた。撮影しようと記者がカメラを向けると、自動小銃を抱えた武装警官2人が
駆け寄ってきた。
「何を撮ったんだ。今すぐこの場で消去しろ」
香港のテレビ局カメラマンは4日、デモを取材中に武装警官に押し倒され、額と足を負傷。撮影したビデオも没収された。
6日には香港の記者ら計5人が取材中に拘束された。日本の通信社カメラマンも、写真を保存した記憶メディアを取り上げられている。
ウイグル族のデモに端を発し、当局の発表で197人が死亡した7月の騒乱では、地元当局が取材ツアーを企画するなど現場を
メディアに開放した。ウイグル族の「暴動」が多くの犠牲者を生んだという構図を国内外に印象づける狙いも指摘された。
しかし、今回は中国政府が発行した記者証と現地の取材許可証を持っていても「関係機関が駄目と言えば駄目」(市当局)との
立場だ。5日には自治区公安庁長も更迭。現地入りした孟建柱公安相が党中央の意向を背景に大なたを振るったとみられる。
ソース(朝日新聞) URLリンク(www.asahi.com)
写真=6日、ウルムチ市政府周辺では武装警官が大通りを封鎖。記者が遠巻きに写真を撮ると、自動小銃を抱えた武警が駆け寄って
写真データを消すよう要求した
URLリンク(www.asahi.com)
写真=6日、ウルムチ市中心部の交差点で自動小銃を手に市民を監視する武装警官。ウイグル語と中国語で「神聖な哨兵を汚すな」
と書いた看板を掲げている
URLリンク(www.asahi.com)