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1848年、オーストリア・ウイーンの産婦人科医師だったゼンメルワイスは、出産直後の
産じょく熱で死亡する女性が10人中2人に上った原因の調査に乗り出した。ゼンメルワイ
スは医師や学生たちが、遺体を解剖してから手を洗わずに分べん室に入り、妊婦に病原
菌を感染させているのではないかと推測した。その後、学生たちに対して塩素を入れた
石灰水で手を洗わせると、翌月には産じょく熱による死亡者が2%にまで大きく減少した。
手が感染経路だったのだ。しかしゼンメルワイスは後に、医学界に自らの学説が受け入
れられなかった影響で挫折し、最後は神経衰弱で死亡した。
手には6万個にも上る数々の微生物や細菌が生息している。英国では昨年市民409人
の手を調べたところ、28%から腸球菌、大腸菌、パントエア菌など、大便や小便に関連す
る細菌が検出されたという。食中毒や細菌性赤痢、A型肝炎などは、手に付いた細菌が
口の中に入ることが原因で発症する。新型インフルエンザや風邪も、一般的にはくしゃみ
やせきを通じて感染するとされているが、実際はくしゃみなどの際に鼻や口を押さえる手
を通じて感染するケースの方が多い。
本紙の取材チームが数日前、1時間にわたり地下鉄ソウル市庁駅のトイレを利用した
市民204人を観察したところ、手を洗わなかった人の割合が10人中4人に達した。石けん
で20秒以上手を洗ってしっかりと乾かしたのはわずか3人だった。最近の研究結果によ
ると、くしゃみやせきの後で手を洗う割合は、米国では30%以上だが、韓国は10%にとどま
るという。「韓国人は手を洗わない」という言葉はここから出てくる。
「手をしっかりと洗うだけで感染性疾患の70%は予防できる」と専門家は指摘する。手の
甲や手の平、指などは、石けんや消毒液などで常に清潔に保たなければならない。また
最も重要な点は手を洗う時間だ。大韓医師協会は数年前から「1日に8回、1回に30秒以
上手を洗おう」という「1830運動」を展開している。手を洗う時間が10秒以下だと細菌は洗
い流されない。また、ウイルスは手で3時間以上活動するため、1日に少なくとも8回は洗
う必要があるということだ。また、洗った後には乾かさなければ意味がない。濡れた手は
乾いた手に比べると、500倍も細菌が繁殖する。
小学の明倫編には、身のこなしについてこまかく記載されている。両親やしゅうと・しゅと
めの前では吐き気、げっぷ、くしゃみ、せきなどはせず、たんを吐いたり鼻をかんだりして
はならないという。恭敬について語った内容だが、今風に言うと、要するに個人の衛生面
について強調していることになる。『Hands』という本を書いたジョン・ネイピアは、「人間に
手がなかったら、道具的人間という言葉もなかっただろう」と語った。その手も大切にしな
ければ災いとなって跳ね返ってくる。
URLリンク(www.chosunonline.com)
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