09/09/02 12:52:53
ソウル市庁駅のトイレ利用者、10人中4人は手を洗わず
8月31日午後6時30分、記者はソウル地下鉄2号線の市庁駅にある男性トイレを訪れた。
駅は仕事帰りのサラリーマンなどであふれ返り、列車が到着するたびにトイレには多くの
利用者が殺到した。そのほとんどは鏡の前で衣服を整えると、すぐにまた急いでトイレか
ら出て行くが、水道の蛇口をひねるのは二人に一人。手を洗うときも、ほとんどが手の平
を濡らすだけだった。新型インフルエンザに感染しないためにマスクを利用する人も、濡
らしただけの手についた水を払い落とすだけで、すぐにまたどこかへ向かっていった。
この日、取材チームが午後6時30分から7時30分までの1時間にわたり、市庁駅構内の
トイレを利用した市民204人(男性100人、女性104人)を観察したところ、手を洗った人は
全体の59%に当たる121人だった。10人中4人は用を足してからそのまま手も洗わず、トイ
レを後にした。
新型インフルエンザが最も多く感染する経路は手だ。無意識のうちに手で顔などに触れ
る際、手に付着したウイルスが呼吸器を通じて体内に入り込む。そのため手をしっかりと
洗うことが、最も効果的な予防方法になる。国家インフルエンザ対策委員会のパク・スン
チョル諮問委員長は、「水がある所ならどこでも手を洗うように」と勧めるほどだ。しかし国
全体が新型インフルエンザの恐怖におびえながらも、実際に手を洗うことについては、国
民の意識もインフラもまったく追いついていない。
手を洗うときは石けんを利用し、さらに流水で指の間や爪の先まで洗い流し、乾燥したタ
オルでふかなければならないといわれる。
取材チームがトイレで観察した204人のうち、石けんで手を洗ったのは31人(15%)で、乾
燥機で手を乾かしたのは72人(35%)だった。手を洗った人のうち、半数(61人)は2秒から
3秒ほど水で洗い流すだけだった。石けんを利用して流水で20秒以上きれいに洗い流し、
最後にしっかりと手を乾かすまでに至ったのは、1時間の間にわずか3人だった。
>>2に続く
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