09/08/28 19:54:21
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今年7月29日韓国で封切りした日本アニメ<名探偵コナン:漆黒の追跡者>が3週で観客60万を越え、
歴代日本アニメ興行4位に上がった。<名探偵コナン>より上位にあるアニメは<千と千尋の神隠し><
ハウルの動く城><崖の上のポニョ>で、すべて宮崎駿の作品だ。世界的に宮崎駿に劣らない名声を得
ている押井守の<攻殻機動隊>と<イノセンス>、日本オタクの四天王と呼ばれる庵野秀明の傑作<ヱヴ
ァンゲリヲン:序>のようなアニメより<名探偵コナン>がさらに人気を得たのか?そのとおりだ。
ところでこのような現象は韓国だけでなく日本でも同じだ。よく日本をアニメ王国と呼ぶので、劇場で封
切られるアニメの大部分が成功すると思うかもしれない。しかし、劇場封切りされるアニメの中で成功
するのは大部分が宮崎駿のジブリ作品とTVアニメの劇場版だ。2008年日本での映画興行ベスト10
を見れば1位は<崖の上のポニョ>で5位は<ポケット・モンスター>、12位は<どらエモン>だ。庵野秀明
の新シリーズ<ヱヴァンゲリヲン>は時代の傑作と認められて興行に成功したが、その他にはいくら作
品が良いといっても劇場封切りでは大きな成功はできない。
押井守の新作<スカイクロラ>も、2008年最高のアニメに選ばれた<河童のクゥと夏休み>も、<パーフェ
クトブルー><千年女優><パプリカ>等秀作を続けて発表してきた今敏の作品も、劇場封切りでの成績
は微々たるものだった。しかし、それは大きな問題ではない。実際に日本アニメ産業を支えるのは漫
画とアニメそしてこの頃はライトノベルからゲームまで連結した堅固なシステムだ。漫画やライトノベル
で発表され人気を得れば、アニメが作られてゲームに拡張されるのが一般的な経路だ。そして劇場収
益よりも付加版権と関連商品で得る利益の方がはるかに大きい。
<ポケットモンスター>の主な収益がカード販売とゲームだったように。初めからワン・ソース・マルチ・
ユースを考慮して作られる作品も頻繁にある。<ワンピース><ナルト><ブリーチ><名探偵コナン>等、
漫画で成功を収めた作品は大部分TVアニメとして製作され、その中で超人気作は年に一回、劇場版
が作られる。独自に劇場版で作られるアニメは話題を集め、秀作と認められるが興行面では弱い。
21世紀に入って、日本アニメ業界に大きはヒット作がなく、沈滞期に入ったと言われるが、システム自
体は大きく揺れない。漫画ヒット作がアニメで大成功をおさめる王道はもちろん、押井守や今敏のよう
に芸術的に認められる監督のアニメは劇場で成功をおさめられないとしてもDVDなど付加版権と海
外市場での収益などで収支を合わせる。大ヒット作はないが、特定マニアを対象に作品が細分化され、
多様性という側面では望ましい姿を見せることもある。<東のエデン>や<東京マグニチュード8.0>のよ
うに原作なしで成人観客を対象にしたTVアニメも作られるのが日本だ。
反面韓国の状況は良くない。今年は劇場用アニメが一つも封切られなかった。成功を収めるアニメは
<ポロン・ポロン・ポロロ><ベッコム>等主に乳児用だ。私達の子供たちは小さい頃これらを見て育ち、
小学校3、4学年になればすぐに日本アニメにはまる。韓国の乳児用アニメは海外の作品と比べてみ
ても全く遜色はないが、少し年齢層が高くなれば韓国アニメは遅々として進まなくなる。
優れた原作がないことも一つの理由だ。アニメは大人も楽しめるが、どうしても基本は中学生までの
子供たちだ。韓国漫画は成人読者を主要ターゲットとするウェプトゥーンが成長したが、出版漫画のヒ
ット作に簡単に続かない。特に子供たちがおもしろく見る漫画はさらに不足だ。漫画、アニメ、ライトノ
ベル、ゲームのそれぞれが躍進しているが、それらがシステム化された巨大な産業に集約されない。
今韓国に必要なのは漫画やライトノベルのヒットからTVアニメにつながる安定したシステムと見られる。
キム・ポンソク(文化評論家)
ソース:JPニュース(韓国語) コナンの成功で見た韓日アニメの差
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