09/08/27 06:36:51
「わあ、すごい、すごい! 飛んだ、飛んだ!」
25日午後5時、発射台から直線距離で6キロ離れた全羅南道高興郡鳳南村の丘では、羅老号の
打ち上げを見ようと集まった2000人余りが太極旗(韓国の国旗)を振りながら歓声を送った。
「キュウウウウーン」という爆音とともに羅老号が打ち上げられた瞬間、丘の一角に設けられた高さ
3メートル、幅4メートルのスクリーンを見つめていた観客たちは、地面から飛び上がった。
プサンから車で5時間かけてやって来たというムン・ヒソンさん(45)は、「生涯最高の日だ」と語った。
羅老号打ち上げから10分後、あちこちで観客の声が響いた。高興郡鳳南村の里長(自治会長)を
務めるクァク・トンピョさん(61)は興奮した表情で、「前回打ち上げに失敗してから眠れない日々が
続いた」と語った。そして今回の打ち上げを祝い、同村のボランティア70人余りはブタ2頭を料理した。
ところが喜びも束の間だった。羅老号打ち上げから1時間10分後、政府が「羅老号に搭載された衛星
が正常軌道への進入に失敗した」と発表した。
高興郡影南面のナミョル海水浴場で打ち上げを見守っていたパク・チョンギュさん(38)は、「羅老号の
打ち上げを見るために休暇を取ってソウルから来たのに」と言いながら、娘のジインちゃん(9)の手を握った。
全羅南道庁文化観光課のチョン・ヨンソンさん(50)は、「情けない」と一言こぼした。道庁に設置された
縦横約8メートルの特設ステージはがらがらで、砂浜に設けられたパラソルの下やパイプいすに座っていた
人々は衝撃的なニュースに、言葉もなくその場を後にした。
羅老号に自身が勤める会社が作った遠隔測定装置が搭載されているというキム・ボッキさん(38)は、
「ひとまず打ち上げは完ぺきだったため、半分以上は成功したと考えたい」と語った。
羅老号打ち上げをめぐる興奮と失望は高興郡だけでなく、韓国全土で見られた。25日午後5時、
ソウル駅の待合室でテレビの生中継を見ていた市民たちは羅老号の打ち上げに歓声を上げ、手を
たたいた。あちこちから「やった、やった」という声が響いた。ところが6時10分ごろ、アン・ビョンマン教育
科学技術相が「羅老号に搭載された衛星は正常軌道への進入に失敗した」と発表するや、市民たち
の歓声はため息に変わった。
主婦のキム・スンボクさん(51)は「今回も失敗したらどうしようと思い、打ち上げの瞬間は両目を
ぎゅっとつぶった。失敗したと聞いて力が抜けた」と語った。個人商店を経営しているチョン・ソンチョルさん
(47)も、「羅老号の打ち上げを見て久しぶりに胸がときめいたのに…」と語った後、言葉につまった。
7歳と9歳の息子二人とともに打ち上げの瞬間を見守った主婦のチャン・ヨンイムさん(39)は、「1時間
前までは(打ち上げを見た)息子たちがはしゃぎながら飛び跳ねていた。ロケットのおもちゃを買ってほしい
とせがんでいる息子たちに、打ち上げは失敗したと言うべきか迷っている」と困惑していた。
ソウル大機械航空工学部修士課程2年のソン・スンソルさん(24)は、「初めての打ち上げでの失敗だ
から、原因を究明して早急に対策を講じてほしい」と語った。
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