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病院側「院内感染が起きたら病院は廃業」
保健所「集団感染や重症患者しか引き受けることはできない」
保健当局は今月20日、新型インフルエンザ感染者への対応について、診察と治療は一般の病院が
担当し、保健所は集団感染や重症患者だけを担当するようにとする、新たな指針を提示した。保健所は
この指針に沿って、感染が疑われる患者には近くの病院へ行くよう促している。しかし一部の病院など
では患者の受け入れをためらっており、患者は再び保健所に行くよう促されることもある。このように
保健所と病院が互いに患者を押しつけ合っているため、行き場のない患者はどうすることもできず怒り
が収まらない状況だ。
■患者をたらい回しにする病院
ソウル市江南区のある耳鼻いんこう科病院。ここでは1日に200人以上の患者を診察しているが、
院長は「新型インフルエンザの症状がみられる患者には保健所に行くよう促している」と述べた。テグの
ある内科の開業医も、「37.8度以上の熱がある患者には、一般の治療薬を処方した上で保健所に行く
よう勧めている。そこで新型インフルエンザの検査を受けてもらうためだ」と語った。医師協会で広報を
担当するチャ・フンジョン氏は、「1次医療機関には新型インフルエンザ患者のための施設が足りない。
また、健康なのに抗ウイルス剤の処方を要求されると説得の仕様もない。そうなると、治療拠点病院や
保健所へ行くよう勧めるしかないのが現実だ」と述べた。
実際に保健所には24日にも、病院から案内を受けた新型インフルエンザへの感染が疑われる患者が
多数訪れた。ソウル市内のある保健所関係者は、「新型インフルエンザへの感染が疑われる症状で
一般の開業医を訪れても、保健所へ行くよう勧められるケースが多々ある。指針が変更されてからは、
保健所では肺炎の疑いがある患者しか検査を行っていないため、治療拠点病院に行くようにもう一度
案内している」と述べた。ソウル市内の別の保健所の関係者も、「今月20日に指針が変更されたが、
その内容について現場の医療機関には正確に知らされていないのだろうか。今も病院を経て保健所
にやってくる患者が多い。近く医療機関と話し合いを行い、指針についてもう一度理解を求める方針だ」
と述べた。病院に行っても検査はもちろん、抗ウイルス剤の処方も受けられないため、自ら保健所を
訪れる患者もいる。24日にソウル市竜山区の保健所前で話を聞いたある20代の女性は、マスクをした
状態で「病院に行ったが、ただの風邪だと言われた。不安を感じたので、検査を受けようと思い保健所
にやって来た」と語った。
>>2以降に続く
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