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ここ数年,西日本を中心に,わが国の重要文化財が盗まれる事件が相次いでいる。
2005/9/2
島根県出雲市の古刹・鰐淵寺から「紙本墨書後醍醐天皇御願文」など国指定の重要
文化財4点を含む,仏画や経典13点が盗難。
2002
兵庫県加古市の鶴林寺から国指定の重要文化財「絹本著色阿弥陀仏三尊像」など8点。
2001
愛知県豊田市の隣松寺から阿弥陀如来の極楽浄土を描いた,県指定の重要文化財
「絹本著色阿弥陀仏曼荼羅」など7点。
1998
大阪府太子町の叡福寺からも重要文化財級の高麗仏画「楊柳観音像」を含む仏画32点
1994
長崎県壱岐島の安国寺のから国指定の需要文化財「高麗版大般若経」 これらの犯行の共通点
1. 窃盗の手口が同じ。収蔵庫の南京錠をパールなどで壊し,中扉を開けるなどして中に侵入。
そして,他のものにはめにくれず,目当ての重要文化財だけ持ち去る。
2. 盗品の中に高麗仏画がある。 経典がどのように日本に入ってきたのかはっきりとした
経緯は不明だが,安国寺には1488年,如円坊という僧により持ち込まれたと言われている。
朝鮮半島では高麗から李氏朝鮮にかわる14世紀末に,儒教が仏教にとって代わり,廃仏運動
から経典や仏画が日本に入ってきた経緯がある。
安国寺の「高麗版大般若経」がなぜか95年に韓国で国の文化財・国宝第284号に指定される
1997年に日本の文化庁は外務省を通じて韓国に調査協力を要請したが, 韓国政府は「個人
所蔵により要請に応えることは難しい」と回答する。
安国寺の「高麗版大般若経」は現在はコリアナ化粧品の会長であるユ相玉氏(72)のもとに!
ユ相玉氏は韓国高級化粧品会社「コリアナ化粧品」の会長であり,韓国博物館会会長である。
同社が経営する化粧品博物館「space*c」を開館する際に、「高麗版大般若経」を購入したと
見られる。
コリアナ化粧品広報部は「大変微妙な話で,内容をきちんと把握しないことには応えられない。」
と取材を拒否。
鶴林寺の「絹本著色阿弥陀仏三尊像」も韓国国内で発見!
2004年9月,重要文化財窃盗犯グループの金(56)や黄(54)が,被害者である鶴林寺に「絹本著色
阿弥陀仏三尊像」を取引を持ちかけ逮捕された。
犯人の取り調べにより,鶴林寺の「絹本著色阿弥陀仏三尊像」が韓国国内の寺にあることが判明
したが,ソウル地検が捜索に入ると、 住職は「仏画は盗まれた」といい,そのまま行方不明になった。
叡福寺の高麗仏画「楊柳観音像」も韓国国内にもちこまれた韓国の高麗仏画研究の第一人者
,鄭宇澤(チョンウテク)東国大学教授に「楊柳観音像」について問い合わせがあった。
犯人と思われる人「楊柳観音像は値打ちがあるものなのか?今韓国にあるのだが。」 鄭宇澤
教授「楊柳観音像は日本にあり,韓国にあるはずがない。」
その後,鄭宇澤教授が叡福寺にすぐに入れたが,この電話により「楊柳観音像」の窃盗が判明した。
韓国の文化庁はこの事態をどうとられているのか「大般若経は個人所有であり,また外交問題に
つながる憂慮があるのでコメントできない。
また,阿弥陀三尊像も所在がわからない状況ではコメントできない」とにべもなかった。
ソース::週刊新潮10月13日号 参考:URLリンク(www.shinchosha.co.jp)