09/08/22 07:53:47
2Dアニメは好きなジャンルだが、いつも劇場で見るか迷う。まあまあな作品なら1年ほど待てばテレビ
で見られるからだ。とにかく9千ウォンという高いお金を払って見るのは惜しいが、それでもそのまま
見過ごすのもいやで、土曜日の朝の熟睡をあきらめてかけつけた劇場には早朝のためか丸坊主の
男子学生がやたらに多かった。彼らの選択は大部分<名探偵コナン>だったが。
とにかく<時をかける少女>の活き活きとした感性を期待して見ることにした<サマーウォーズ>。初めて
画面を見た時はちょっと違和感を消せなかった。高い洗練度を誇るデジタル映像に適応したからか、
やぼったい2Dアニメはなぜか画仙紙に広がった墨のように曇って見える。だが、いつものように、こう
いう感じは最初に少し感じるだけ。いつのまにか目は画面に適応して、日本特有の穏やかな感性が
にじみ出る画面はすぐなじんだ。(中略:内容紹介)
細田監督の前作の<時をかける少女>や既存のその他の日本アニメと同様、明らかにおもしろい。そし
て家族という共同体の力とか最後まであきらめない挑戦精神など、表面的に見せるメッセージも明ら
かだ。
だが、<サマーウォーズ>は事実ちょっと不快だった。日本アニメに日本の情緒、風習、そして彼らの考
え方があちこちにあらわれるのは当然のことだろうが、アニメのあちこちでいつの間にかあらわれる彼
らの世界観はちょっとオーバーのように感じられる。
インターネット上の仮想世界OZが襲われた後、無限サイバーテロで大混乱に陥った日本全体を動か
すのは家で静かに朝顔を育てて伝統を守ってきたお婆さんだった。日本人科学者侘助(ワビスケ)は
すべての事件の根源になるハッキングシステムを発明したが、本来世界的に莫大な影響を及ぼした
のはこのシステムで無責任な軍事実験を押し切った米国防省だ。世界を滅亡の危機から救い出した
のは各自ができる方法で最善を尽くした日本の小市民らのおかげだった。以上の設定が無意識の内
にすり込まれた日本人の世界観をそっくり見せるためだ。
みながそのように感じるのではないかもしれないが、なぜか世界で最も優れていると信じている日本
の自惚れを見るようだ、というところだろうか。さもなければ、あまりに賢く自分たちの考えを包みこん
で、認知できないほどこっそり溶かし出す彼らの能力をうらやましく思うかも知れない。
とにかく<サマーウォーズ>はキャラクターやストーリーどちらもすばらしいアニメであることは明らかだ。
世界を救う花札のせいで幼稚だという評もあるが、自分たちの土俗文化を一つ一つ発掘し、話題にな
るようにするのも日本アニメの力ではないかと思う。おかげでしばらくの間、花札の最中に叫んでいた
「コイコイ(go go)」が耳の中をぐるぐる回ったが。
評価は星三つ半:.★★★☆
pinktoe
ソース:朝鮮日報ブログ(韓国語) 世界を救う日本人、彼らの世界観<サマーウォーズ>
URLリンク(tblog.chosun.com)
関連スレ:【韓国】邦画『サマーウォーズ』絶賛公開も賛否両論[08/18]
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★1の立った時間:2009/08/21(金) 10:57:53