09/08/21 08:24:42
人気絶頂期に、事務所とのカネの内紛で崩壊危機に直面する。いかにも芸能界的な破綻は、アジア規模で旋風を巻き起こしてきた彼らも
例外ではなかった。
「ここまで関係がこじれた以上、和解は難しい。争いが長期化し、決着まで相当な時間がかかる可能性もある」（韓国紙の芸能担当記者）
韓国のスーパーアイドルグループ「東方神起」。２００４年にデビュー、日本でもシングルを次々とチャート１位に送り込み、今年７月初めに
東京ドーム公演も成功させた。中国、台湾などアジア規模で人気を誇る。
ところが７月31日、メンバー５人のうち３人が突然、所属する韓国最大手の芸能事務所、ＳＭエンターテインメントとの専属契約効力停止の
仮処分をソウル地裁に求めたのだ。「実態は奴隷契約だった」と３人は代理人を通じ訴えた。
■「13年は終身契約だ」
「13年の長期契約で、兵役を含むと15年。しかも契約解除を申し出れば計数千億ウォン（１ウォンは０・０８円）の違約金が科せられる」
「当初はＣＤが50万枚以上売れて初めて次のアルバム発売時に１人当たり約80万円が払われるようになっていた。50万枚以下ならゼロ。
今年２月に契約は改正されたが１人当たりの収益は０・４～１％」
これにＳＭ社はすぐ反論。
「契約は計５回、双方の協議により更新・修正されてきた。違約金についても修正された」
「デビュー以来、東方神起は現金約９億円を、ボーナスで高級外車も手にしている。グループはデビューから４年間は赤字だ。収益配分には
多様な分野があるのに彼らはその一部だけを不正確に強調した」
主張は平行線だが、13年契約とはいかにも長い。ＳＭ社は１９９０年代に一世を風靡した専属アイドルグループのメンバー５人のうち３人が
５年契約更新を拒否、グループが解散したことがある。それに懲り、同社は10年以上の長期契約を結ぶようになったようだ。
オーディションに合格し、中学を出るか出ないかで事務所の「練習生」となるアイドル予備軍は、数年の厳しいレッスンを経てごく一部が
デビューする。衣食住などそれまでの経費は事務所の持ち出しだ。
そのためデビュー時に事務所は投資を早期回収しやすい契約をタレントと結ぶ。
だが成功して何年かするとタレントは契約に不満を持ち出す。「事務所が食えるのは誰のお陰だ」と被害意識が強まる。事務所は「成功した
のは誰のお陰だ」と聞き入れない。タレントの不満が爆発する─。
「５人は前から待遇に不満があった。２人は我慢して頑張ろうと事務所に残り、我慢できない３人は戦う道を選んだ」（同）
■化粧品事業で対立拍車
この４月に３人とその両親は独自に化粧品販売事業への投資を始め、イメージモデルに東方神起を使う条件で親が多額の報酬を受け取った。
だが肖像権を持つＳＭ社は事業取りやめを求め、対立は爆発寸前だった。
８月９日、「東方神起の生んだ利益は総額約22億円、うち４割（約９億円）がメンバー５人に、６割（約13億円）が事務所に分配された」との
ＳＭ社の主張が明らかになった。メンバー３人の側はすぐ「算定が不透明で信用できない」と反論した。
ソウル地裁での第１回審理は８月21日に開かれる。
ソース（AERA@nifty雑誌記事）
URLﾘﾝｸ(news.nifty.com)
URLﾘﾝｸ(news.nifty.com)