09/08/20 22:13:21
世界陸上選手権大会が開かれているドイツ、ベルリンのオリンピアスタジアム後方にある「マラソン
門」。門の内側の石壁には1936年ベルリンオリンピック金メダリストの名前と国籍が刻まれている。ベ
ルリンオリンピックマラソン金メダリスト故孫基禎(ソン・ギジョン)選手の名前ももちろんある。しかし、
ソン・ギジョンの名前は「キテイ・ソン(Kitei Son)」で、国籍は日本と表記されている。競技場を訪れたド
イツと全世界の陸上ファンはソン・ギジョンを日本の陸上英雄と勘違いする状況だ。
四選国会議員出身のパク・ヨンロク(87)前議員は1970年初当選議員の時、このような誤りを正そうと
光復節の夜を「巨事挙行」に決めてリュックサックにタガネ、槌、セメントを入れて競技場に入り、ソン・
ギジョンの国籍を日本から韓国に変えたこともある。朴前議員が帰国した時、ソン・ギジョンは金浦(キ
ンポ)空港に出迎えにきて「両親もできなかった仕事をしてくれた」と感謝した。しかし、野党議員だっ
た朴前議員の活躍を好ましく思わなかった与党と政府の非協力で、ソン・ギジョンの国籍表記は再び
日本に変わった。
昨年、北京オリンピックホームページではソン・ギジョンの名前が「キテイ・ソン」で国籍は日本とされて
問題になったことがある。民間サイバー外交使節団バンクと大韓体育会が抗議して名前は韓国式に
変わった。しかし国際オリンピック組織委員会(IOC)ホームページでソン・ギジョンを検索すれば相変ら
ず「キテイ・ソン」という日本式の名前と共に日本国籍(JPN)で出てくる。
ソン・ギジョンのカブト(?)返還運動をそばで助けたノ・スングン(62・ドイツ、ベルリン在住)氏は「ソン・
ギジョン選手はベルリンオリンピック当時、サインを求めたドイツ人らにハングルで名前を書いた。そ
れだけソン・ギジョンは日本人でなく韓国人であることを強調したかったのだろう。」と伝えた。まだソ
ン・ギジョンの闘争は終わらなかった。故ソン・ギジョン翁の永眠のためにも個人の努力や抗議に頼ら
ず、国家的な外交力を動員して、誤りを正さなければならない時だ。
ベルリン=イ・ファジョン体育部記者
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ソース:文化日報(韓国語) ソン・ギジョン、まだ日本人なのか…
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