09/08/15 08:00:50
【名護】「沖縄はこれ以上、ばかにされたらアカン」―。米軍普天間飛行場移設に反対
し、志半ばで亡くなった「命を守る会」代表金城祐治さん(享年72歳)の記録映画が
近く完成する。名護市民投票で共に移設反対を訴えた輿石正さん(63)=会社経営
=は「祐治さんの生き方を通じ、差別されている沖縄、名護の現状を立ち止まって
考えてほしい」と訴えている。
輿石さんは金城さんが亡くなった直後の2年前から、親族や職場の仲間などから
聞き取りを進めていた。金城さんは大阪生野区生まれ。在日朝鮮人が多く住み、
県出身者も厳しい差別を受けていた。疎開先の奈良で「『金』がつくから朝鮮人やろ」
と言われ食事をわずかしかもらえず、栄養失調になる。大正区に引っ越したが、
県出身者が多く住むくぼ地は雨が降れば水が浸水する劣悪な住環境。
36歳の時に、父の出身地辺野古に移り住んだ。
輿石さんは「差別は許さない、という腹の底からの思いがあった。目の前のお金や甘い
話に乗せられず、はっきりノーと言い、基地に頼らない地域をどう目指すのか。
祐治さんの思いを伝えたい」と話した。(知念清張)
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ソース:沖縄タイムス