09/08/13 22:59:07
北朝鮮産植物を無承認輸入、業者を書類送検
北朝鮮産のユリ科の植物「サルトリイバラ」を無承認で輸入したとして、愛知県警は13日、
名古屋市中川区、食品販売会社(破産手続き中)の元社長の男(66)を、
外為法違反(無承認輸入)容疑で、名古屋地検に書類送検した。
発表によると、元社長は2007年12月、経済産業大臣の承認を受けずに、
北朝鮮産のサルトリイバラ約13トンを、中国産と偽って中国・大連港から名古屋港に輸入した疑い。
県警は産地を虚偽申告したとして、関税法違反容疑で名古屋税関へ通報する方針。
サルトリイバラは、北朝鮮や中国、日本に幅広く分布しており、
西日本などではカシワの代わりに餅を包むのに使う。
元社長は輸入したサルトリイバラを、関西地方の菓子材料製造販売業者に販売し、
約450万円の利益を得ていたという。
捜査関係者によると、元社長は1993年頃から、北朝鮮の貿易会社と取引を始めたが、
2006年に北朝鮮に対する制裁措置が閣議決定され、無承認での輸入ができなくなったため、
中国の貿易業者を経由して輸入したとみられる。
元社長は調べに対し、「北朝鮮の会社との取引で、前渡金が約1億円あり、
取引をやめるわけにはいかなかった」などと供述しているという。
(2009年8月13日20時45分 読売新聞)
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