09/08/12 22:15:20
先月ソウル大入学管理本部に中国のある高校教頭から電話が一本かかってきた。「韓国留学を希望
するうちの学生らを君らの大学にまとめて入れようと思う。全部入学させてくれるか」という問い合わ
せ電話であった。電話を受けた教授は「その学生らが北京大や精華大に入れるほどの実力を立証す
る資料を送ってくれ」として直ちに断ったが、気まずい感じは消せなかった。彼は「ソウル大でさえこの
ように見るほどなら、他の大学はどうか」と伝えた。
留学生誘致戦に飛び込んだ韓国国内の大学の地位が墜落している。韓国大学のイメージは「願書さ
えだせば入ることができる場所」「お金は一銭もなくても入学できる場所」に変わっている。定員を満た
せない大学が「登録料儲け」のために、大挙中国などアジア圏に視線を転じてもたらしたことだ。
韓国の大学は首都圏・地方を問わず、中国学生誘致に死活をかけている。登録料だけだせば入学を
許可する大学が多く、特典を与える大学も増加している。忠南の某大学は中国人留学生に4年全額
奨学金を支給している。忠北のある大学と首都圏のある大学は中国人留学生に登録料50%減免の恩
恵を与えている。ホテル水準の外国人専用寄宿舎提供は必須な雰囲気だ。学齢人口減少と定員未
達からきた欠員を地理的に近い中国学生で埋めようとするためだ。難なく入学したアジア圏の学生た
ちは、学業を後まわしにして金儲けに没頭する事例が増え、社会問題化する兆しまで見せている。
韓国語研修と大学入学などのために韓国を訪れる中国人留学生らは毎年急増の勢いだ。2003年大
学以上の教育機関で修学する全体外国人留学生1万2314人中、中国国籍学生は5607人(45.5%)と
集計された。中国人学生の比率は着実に増えて、昨年には全体外国人6万3952人中、4万4746人
と70%に肉迫した。
中国人留学生の数字は5年で8倍も増え、韓国に来る海外留学生増加分の大部分を中国学生が占
めている。韓国大学は優秀学生を選ぼうとする努力を怠り、中国からの電話一本で行くことができる
大学とイメージが急落しているという指摘だ。
今年5月、中国延辺高校を訪問したある大学の教授は「日本では早稲田大など10余りの大学が毎年
中国の高校を直接訪問して学生誘致努力をしているが、韓国では今年初めてある大学が学生募集を
公式依頼した程、誠意がなかったと言われたよ」と伝えた。
チョン・ファンボ記者
ソース:京郷新聞(韓国語) 大学ら、私の足の甲とる‘留学生誘致戦’
URLリンク(news.khan.co.kr)