09/08/11 22:07:41
消費者金融：審査強化で庶民の資金繰り悪化
ソウル市麻浦区のイさん（48）は先月、大手貸付業者（日本の消費者金融に相当）のA社に
融資を要請したが、拒否された。A社の相談員は「延滞記録があり、信用等級も低くて融資が難しい」
と説明した。Aさんは昨年、A社で800万ウォン（約63万円）を借りたこともあることから「なぜ今回は
だめなのか」と抗議したが、相談員は「最近審査基準が強化されたためどうしようもない」と答えた。
イさんは「銀行はおろか、地元の貯蓄銀行も融資してくれない状況なのに、
貸付業者にさえ拒否され、先が思いやられる」と語った。
超低金利で不動資金が800兆ウォン（約63兆円）に達する“カネ余り”の状況にあるにもかかわらず、
庶民の“カネ不足”はさらに深刻化している。庶民景気の低迷で延滞率が高まると、
不良債権増加を憂慮する貸付業者が貸出規模を下げているからだ。
金融監督委員会は6日、「3月末基準で、国内貸付市場の86.8％を占める88社の大手貸付業者の
延滞率が17.9％に達している」と発表した。6か月前の昨年9月に比べ延滞率が4.0％ポイント上昇した。
これは100万ウォン借りた場合、18万ウォンを返せないということを示しており、
主な顧客の信用度の低い者と庶民が借金を返済する能力が低下したということを意味する。
同委員会の関係者は「昨年9月の世界的金融危機以後の不況で庶民層の所得が
減少したことが影響している」と語った。
そのため庶民の“カネ不足”はさらに著しくなっている。延滞率が高まると貸付業者は
審査基準を強化し、融資額を減らしているからだ。B貸付業者の場合、昨年11月から
貸付仲介業者を通じた顧客募集を中止した。同社の関係者は「延滞率が急騰した上に、
昨年末に調達金利が2－3％ポイント上昇したため、焦げ付きが予想される顧客に対して
審査を強化している。C貸付業者も今年初め、自営業者に対する融資限度を下げるなど
審査基準を強化した。
チョン・チョルファン記者 宣政敏（ソン・ジョンミン）記者
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2009/08/11 10:01:52
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