09/08/09 11:30:39
モアテック、日本企業の下請けから世界トップに
「目に見えませんが、小さなモーターがコンピューターを動かしています。
われわれが作ったものが最も多いんですよ」
精密制御機能を備えた小型モーターを製作するモアテックは、韓国の代表的な中小企業の一つだ。
主力製品は、コンピューターのCDやDVDドライブに装着されるステッピングモーター
(パルス電力に同期して動作する同期電動機)だ。同社は同分野で世界トップのシェアを誇る企業だ。
◆日本企業の下請け業者から世界トップ企業に
延世大電気工学科を卒業後、大企業でモーターを設計していたイム・ジョングァン氏は1985年、
自らモーターを製作するために会社を起こした。最初は家内制手工業の水準だった。
モーターに含まれる部品を受け取り、コイルを巻くといった単純な作業だった。
「ステッピングモーターにコイルを巻き、東芝の系列会社に納品していました。
日本人に何度も聞いて技術を学びました。3年が過ぎると設備を提供してくれ、
“モーターを製作して納品するように”と言われました」
当時、日本のメーカーは小さな下請け業者が世界市場で日本製品を追い出すとは
夢にも思わなかった。だが同社は成長を重ね、1990年台後半にフロッピーディスク用
ステッピングモーター市場で世界トップのシェア(50%)を誇るメーカーとなった。
ターニングポイントとなったのは、持続的な技術開発と革新だった。
「CDがフロッピーディスクに代わると判断し、98年から現在の主力商品である
CD用ステッピングモーターの開発に力を注ぎました」
イム社長は「あのとき、フロッピーディスク1位に安住していたら、今ごろ会社はなかったでしょうね」と話す。
モアテックのイム・ジョングァン社長(左から5人目)は「日本でモーター技術を学び、
今やパソコン用モーター市場でシェア世界1位になった」と話した。/写真=キム・ヨングク記者
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(>>2以降に続く)
白剛寧(ペク・カンニョン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2009/08/09 10:51:48
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