09/08/10 19:03:10 HnURLfRb
豊臣秀吉の朝鮮侵略である「壬辰倭乱(じんしんわらん)」をテーマに、
国の枠を超えて東アジアという視角で新たな歴史像を描き出そうというシンポジウムが
19日から4日間、韓国で開かれた。
朝鮮軍の英雄・李舜臣が水軍の本拠をおいた慶尚南道統営市に、
韓国、日本、欧米から30人ほどの歴史学者が集合。
自明と思われた前提を揺さぶる研究の発表や意見が相次いだ。
「日本と朝鮮の間の戦争だとの見方はやめるべきだ」。
ケネス・スオープ米ボールステート大準教授(中国軍事史)は、戦争の構図の見直しを求めた。
「明(中国)を中心とした東アジアの支配体制・秩序への秀吉の挑戦。これは日本と中国の戦争だ。
秀吉軍の侵攻直前に明で内乱が起きたため、明はすぐに兵を送ることができなかったが、
朝鮮の要請ではなく、自分の利益のために参戦した」と強調した。
「明軍は弱い」というイメージがあるが、明を倒した清により作られたもので、
当時は武器も優秀で精強だった。
一方の秀吉軍は戦乱で鍛え上げられた世界最強の軍団。
両者の激突は16世紀世界最大の戦争だった、とスオープ氏は位置付けた。
清を建国する女真のヌルハチが、この戦争に乗じ冊封体制に風穴を開けたことを示し、
「女真も加えた4カ国戦争だった」との意見も出た。
(略)
戦争の原因も議論になった。
オランダ・ライデン大学のW・J・ボート教授(日本思想史)は
「朝鮮を征伐するという考えは、実力者の間で広く共有されていた」として、
正気を失った秀吉の暴走との見方に否定的な考えを示した。
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これ元々朝日新聞の文化欄に載ってた記事なんだよな。