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【7月26日 AFP】夏の暑さを乗り切るのに効果的だという触れ込みで、北朝鮮の首都
平壌(Pyongyang)では現在、犬肉食の普及促進を狙った犬肉料理コンテストが開催さ
れている。犬肉料理を扱うレストランには連日大勢の客が押し寄せていると、25日の国
営朝鮮中央通信(Korean Central news Agency、KCNA)が伝えた。
北朝鮮では「犬肉」は遠まわしに「甘い肉」という意味の「タンコギ(dangogi)」と呼ばれ
る。1980年代初頭に故金日成(Kim Il-Sung)国家主席が考案した言葉で、犬肉のスー
プは「タンコギジャン(Dangogi-jang)」という。
朝鮮半島では昔、熱い犬肉スープを夏の暑い日に飲むと、栄養失調が原因の病気を
予防し、スタミナも増強できると信じられていた。17世紀の漢方医療の本は犬肉の栄養
価を高く評価しており、特に消化器官や循環器、骨髄に効果があり、体力増進に役立
つと書かれているという。
犬肉料理は北朝鮮と韓国の両国で親しまれ、とりわけ暑い夏になると人気が高まる。
しかし、国際社会からの非難をかわしたい韓国では犬肉料理店は地味なのに対し、
北朝鮮では犬肉料理は国民文化の誇りの源泉とみなされている。
脱北者たちによると平壌には多くの「タンコギ食堂」があるが、貧困にあえぐ同国で
は犬肉は高級料理になっているという。(c)AFP
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▲韓国の首都ソウル(Seoul)にある最高級の犬肉レストランで犬肉を切り分ける女性