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映画館の売店に置かれているパンフレット。作品によって価格やページ数など様々であるが、
パンフレットは誰が主導権を握り、どのように制作が進められているのか。配給会社に尋ねた。
「弊社の場合、プレス(マスコミ向けに配られる作品資料)をベースに、プロデューサーと制作
担当が二人三脚で作ることが多い。予算の兼ね合いもあるので、イニシアチブを持つのは配給側。
ただ、劇場によっては、劇場サイドが作ることも。例えば、シャンテ(TOHO系)やシネスク(東急系)、
松竹系などは、編集からデザインまで受け持つ部署があるため、そこが制作を手がけたり、編プロに
出すこともありますね」。
内容面はどうなのだろうか。「こちらもプレスをベースに、基本的に写真や寄稿文を増やす構成にして
います。パンフレットとは、作品の鑑賞前・鑑賞後に、その映画をより面白く、より理解してもらうための
もの。それゆえ、サスペンスであれば、謎解きのヒントや時系列を説明したり、SFなら乗り物や武器等の
解説をしたりと、作品によって内容は異なってきます」
価格については?「劇場側が決めている場合もありますが、大抵は経費からの逆算。あまり高いと売れない
のはもちろんですが、きちんと作ってあれば、少々高くても売れることがある。価格については、そこの
見極めが大事になってきます」
「基本的には儲からないものと考えています。ただ、たまにバカ売れするので、経費割れしない程度で
印刷数を見越しておく必要がある。例えば、セガール作品のような単純なアクション映画であれば
作りませんが、マニアックな作品や謎解き作品は購買率が高いため、必ずパンフレットを作る。とはいえ、
最近はお客さん側の映画に対する気持ちが低く、パンフレットの購買率も低い。アイドル物かアニメ
以外は儲からない」
読めば楽しいものだが、チケット料金1800円に加えてお金を払うとなると、二の足を踏んでしまうのが
正直なところ。さらに、それほど舞台裏に興味がわかない作品が増えたのも、一因に違いない。
情報的にはネットや雑誌等で十分だが、作られないとなると、それはそれでちょっと寂しいもの。
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