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J2大分から「幸せの国」の代表監督が誕生する。日本サッカー協会はこのほど、大分で指導歴のある松山博明さん(42)を、
ブータン代表監督として派遣することを決定。松山さんは今月末にも同国へ出発する。
選手として湘南や鳥栖でプレーし、2006年から大分で強化担当、サテライト監督などを務めた熱血漢が、
南アジアのサッカー後発国で指導者として新たな一歩を踏み出す。
■新たな領域挑む
選手、指導者として日本サッカー界を渡り歩いてきた松山さんが、新たな領域に挑む。スペイン、ブラジルでの研修歴もあり、
海外での指導を志す気持ちは抱いていたものの、ブータンサッカー界は未知の領域。
「どういう人間なのかお互いに分からないゼロからのスタート。でも不安より期待の方が大きいですね」
■世界ランク196位
ブータンは国民の9割以上が「幸せ」と感じている「幸せの国」。FIFAランキングは現在207カ国・地域中196位で、
日韓W杯が開催された2002年には、首都ティンプーで英領モントセラトと「最下位決定戦」を行って話題となった。
国内リーグは1、2部ともに8クラブで構成されており、代表にはクラブ所属選手以外にも警察や教員が名を連ねている。
日本協会はアジア貢献事業として、サッカー後発国への指導者の派遣などを行っており、松山さんの派遣もその一環。
任務はフル代表監督に加え、16歳以下と19歳以下の各世代別代表の強化にも携わる。
現地では唯一の日本人スタッフとして単身生活をする予定で、現在は時間を見つけては英語の習得に励んでいる。
「まずは人間性や文化を理解することから始めたい」。サッカーの指導以前にブータンに溶け込むことが大切と考える松山さん。
「オシムさんをはじめ、長く日本で指導した方は日本人を知り尽くしていた」と言う。
代表選手が使用するのは土のグラウンドで、トレーニング設備なども充実しているとは言い難い。
それでも「逆にやりがいを感じています。水たまりがあれば、あえてそこにボールを放り込んで止めるとか、
スタイルを少し変えればいいだけ」と表情は明るい。
(>>2以降に続く)
ソース:URLリンク(www.nishinippon.co.jp)