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魂の叫びだった。
闘将が浮上への道を探るイレブンに、熱き思いをたたきつけた。
27日夜。岡田監督によるミーティングが終わった後、GK川口が選手だけで話し合いを続けた。
口火を切ったのはDF闘莉王だ。
「俺たちはヘタクソなんだよ。W杯ではどのチームとやっても、みんな俺らよりも上。
そこにどうやって勝つか。日本らしいスタイルとか、パスを回すとか理想も大事。
だけど、頭使って、泥くさくやらなくてどうするの。ヘタクソなのをみんなが認めて、勝つためにプレーしないと」
惨敗の韓国戦は右太もも痛で欠場。ピッチ外で味わった悔しさをぶちまけた。
闘莉王の言葉をきっかけに、全員がサッカー観をぶつけ、方向性を探る。
闘莉王は“個”を大事にするMF本田にも「このチームで一番実績があるのはシュン(俊輔)。
だけど1人でやれるわけじゃない。他のチームにはもっとすごいやつがたくさんいる。1対1じゃ俺らは勝てない」とピシャリ。
大事なのは闘志と必死さ。1時間を超える激論は、泥くささと団結を呼びかけて終わった。
ジーコ・ジャパン時代、『アブダビの夜』と呼ばれるミーティングがあった。
05年6月のドイツW杯最終予選バーレーン戦前の合宿中、主将のDF宮本恒靖(現神戸)の呼びかけで選手間ミーティングを実施。
ベテランMF三浦淳宏(現横浜FC)らが思いの丈を訴え、直後のW杯出場権奪取につなげた。
サッカーの楽しさを求める王国ブラジル出身の闘莉王が「日本のための泥くさく」と訴えた『ザースフェーの夜』は、
その再現となるかもしれない。
これまでは個性を貫く路線を歩んできた本田は「戦術は監督が決めること。選手は自分たちの良さを出してプレーするだけ」と、
ぶ然とした表情も見せた。だがGK川口は「みんなが1つの方に向いてやることが大事」とチーム一丸となる努力を続ける。
サムライが一丸となって、強豪イングランドを相手に浮上のきっかけをつかむ。
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