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日本文化に関心が高いフランスでは、日本の小説がフランス語版で出版されている。
漫画やアニメなどと比較すると認知度は低いものの、日本の小説のファンもおり、
現代の日本の社会問題を知ることができる女性作家として、桐野夏生さんの作品にも愛好者が存在する。
ブログ「Jinsei wa Kitai」では、トルストイの小説を中断して桐野さんの『グロテスク』を
読んでいるという筆者が、桐野さんの作品について感想をつづっている。
桐野さんは1951年生まれ。1993年に『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞し、文壇デビュー。
1999年に『柔らかな頬』で直木賞を受賞している。
ブログの筆者は、家族崩壊や外国人労働者、ヤクザなどを取り上げた『Out』(1997年)と
東電OL殺人事件を題材にし、3名の女性の生を描いた『グロテスク』(2003年)の2作品を読んだという。
桐野さんの作品は、一つの主題のまわりに副主題となる複数の出来事がシニカルに描かれているとし、
ベルギー人女性作家、アメリー・ノートンさんの作品を思い起こさせると評している。
ノートンさんは日本で生まれ育ち、その後日本での就業経験もある。これを生かして著した
『畏れ慄いて』は日本では日本企業の不条理さを誇張しているといった理由から賛否両論があるが、
フランスではベストセラーであり、アカデミー・フランセーズ文学賞を受賞するなど評価が高い。
桐野さんの『グロテスク』は、主人公の女性3人の高校時代から30代に至るまでが描かれている。
ブログの筆者は、特に主人公の学生生活の描写に印象を受けたようで、「日本はとても好きだが、
日本で学生時代を送らなくてよかった」と記している。女子学生の残酷さは日本だけでなく、
世界共通であるとしながらも、エリート社会に進むための学生時代から競争の激しさは、
フランスとは比較にならないと述べている。(編集担当:山下千名美・山口幸治)
ソース:サーチナ(05/24 11:06)
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