10/05/15 04:17:15 0
(>>1より)
とはいえ、通常より多くの観客を集めたことは確かである。
今年のゴールデンウイークの観客動員では、もうひとつ興味深い数字がある。
日別の総観客動員数だ。プロ野球で最多だったのは5月4日の20万5320人だったのに対し、
Jリーグは5日の28万1545人。プロ野球は6試合、JリーグはJ1・J2の18試合のトータルであり、
単純に比較することはできないが、サッカーを見た人の数がプロ野球観戦者を8万人近くも
上まわった日があったということだ。これは何を意味するのだろうか。
■地域チームを盛り上げるローカル局の役割
W杯が1ヵ月に迫ったというのに日本代表に対する注目度が上がってこないことから見ても、
サッカー自体の人気が上昇しているとはいえない。となると考えられるのは「地元意識」だ。
取材などで地方に行くと気づくことがある。ローカル局のスポーツ報道を見ると、
地元のスポーツチームをかなりの頻度で取り上げるのだ。
地元密着のクラブ運営といえばJリーグであり、プロバスケットボールのbjリーグ。
首都圏にいては今ひとつピンとこないクラブの試合の模様がそれなりの時間を割いて
報道される。また、クラブ側も地元のイベントに選手を参加させたり、小中学校に指導に
出向くなどローカル局が話題として取り上げそうなことをする。そうした映像を見れば、
地元に人たちも次第に親近感を持つだろう。
さらに新聞でも地方面ではそうしたクラブの動向が伝えられる。
「スタジアムも近いことだし、応援しに行ってやろうか」と思う人も出てくるはずだ。
そうした空気が少しずつ広がってきたのではないだろうか。
Jリーグクラブがあるすべての地方をチェックしているわけではないが、ローカル局の多くは
同様のことをしているだろう。現在、Jリーグは27都道府県に37クラブがある。
おそらく、普段Jリーグをあまり見ない人は富山や栃木、岐阜、岡山、愛媛、北九州、熊本
などにJリーグのクラブがあることを知らないだろう。だが、地元ではメインに近い扱いを
されているのだ。
(>>3以降へ)