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日本代表メンバー23人について、身内のJリーグがもろ手をあげて応援、
とはいかない事態に直面している。
W杯に出場するだけで国際サッカー連盟(FIFA)から800万ドル(約7億円)のボーナスが出るとあって、
各国協会が必死になるのは当然のこと。その“W杯経済効果”を期待しているのがJリーグだ。
岡田監督がサプライズとして選んだのは、右足すねの骨折で7カ月戦列を離れ、
今季Jリーグの試合にすら出場していない川口とFWながら11試合ノーゴールの矢野の2人。
昨季MVPの小笠原と同得点王の前田が外れ、岡田監督の“身内”でもある原博実技術委員長が
「途中から出ても100%できる選手」と絶賛したFW田中達、さらに同僚から落選を驚かれた
MF石川ら、人気が高い選手にはお呼びがかからなかった。
これには日本サッカー協会関係者も「リーグMVPと得点王になっても代表になれないんですからね」
と苦笑するしかない。4年前、代表に選ばれた選手のグッズ発注は本大会前が最盛期だった。
しかし「岡田ジャパンになってから注文さえこない。採算がとれないからです」(Jリーグ関係者)という悲鳴も。
一方でTV放映権はJ1が1試合200万円、J2は1試合110万円でばら売りを始めているが、
「値段をさげても厳しい」(同)。2011年まで年間30億円で契約しているスカパー!との契約交渉もまもなく始まる。
「最低でも20%以上、観客動員を増やしてほしい」というスカパー!側のリクエストもむなしく、
今季のJリーグの観客動員はW杯イヤーにもかかわらず爆発的な伸びがない。
MVPや得点王になった選手がW杯に出場できないリーグ戦では、魅力は半減する。
W杯イヤーにJリーグ崩壊の序曲が始まってしまった。(夕刊フジ編集委員・久保武司)
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