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弓道初の国際大会となる第1回世界弓道大会がこのほど、東京・明治神宮内の中央道場で開かれた。
国別対抗戦の団体と個人戦が行われ、団体戦には18カ国・地域が出場。
日本優位の前評判を覆し、フランスが初代王者の座に就いた。
海外で弓道は、欧米を中心に人気を集めている。日本滞在中に弓道に触れた
外国人や海外勤務の日本人愛好者が普及に努め、4年前に「国際弓道連盟」が設立された。
現在、日本を含む17カ国が加盟している。
第1回世界大会の団体戦は、男女を問わない3人1組が、各4射で的中した数を競った。
フランスは準決勝で、12射全部を当てる「皆中」を見せ、観客からスタンディングオべーションを浴びた。
国内選考を勝ち抜いて大会に臨んだフランスのメンバーは、弓道歴約30年という
トラック運転手のミッシェル・デュポン(50)、06年に競技を始めたコンピューター技師の
マルク・ベルタン(35)、女性のパトリシア・スタルデール(55)。
18歳の時に見た映画「七人の侍」で弓矢に魅せられたというデュポンは
「(心技体の)三位一体の追求が弓道にはある」と魅力を話す。ベルタンは空手などの経験があり、
「もっと精神力を高めようと思って弓道を始めた」と言う。スタルデールは群馬県太田市に
在住していた94年に弓道を始め、「作法は美しい」と話した。
一方、迎え撃つ立場だった日本は、まさかの予選敗退。全日本弓道連盟の岡崎広志・常務理事は
「海外で弓道はスポーツではなく、精神鍛錬として取り入れられている。
日本には『手本を見せないといけない』などの邪念があったのではないか。
海外勢から逆に弓道を教えられた気がする」と話していた。
世界大会は4年に1度、開かれる予定。
URLリンク(mainichi.jp)
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