10/05/11 09:26:07 P
■視聴率が1位ならトップか?
4月がスタートした。
業界関係者ならずとも、“視聴率がトップの番組は何か?”など、ランキングが気になるところだ。
しかし果たしてランキングが1 位の番組は、“視聴率が「トップ」だった”といえるのだろうか?
視聴率ランキング表を例に、トップの番組は、その他の番組よりも、本当に視聴率が高い
(=他の番組に比べ、統計的に有意な差がある)といえるかどうか、
「有意差の検定」という統計手法を用いて調べてみた。
■「検定」の結果は?
「有意」とは、統計用語で“統計的に「差」がある”ということである。
もったいぶった言い方だが、AとB、2つの番組の視聴率の違い(=差)から、
果たして番組AはBより視聴率が高いと統計的にいえるかどうかを判断しようということである。
ちなみに3月29日~4月4日の視聴率ランキングは、画像に示されている表のとおりであった。
それではこの週の視聴率がトップだった「笑点」(22.4%)と
第10位の「サンデーモーニング」(15.7%)の2つの番組について、
「笑点」が「サンモニ」よりも視聴率が高いといえるかどうか、
両番組の視聴率を検定の公式に当てはめ、有意差の有無を調べてみよう。
計算の結果は左辺が6.7で右辺は4.5で、左辺>右辺となったから、
“両番組の間には統計的に「有意な差」がある”ことがわかった。
つまりランク・トップの「笑点」と10位の「サンモニ」は、
統計的にみて“笑点のほうが視聴率が高い”といえたわけである。
では10位の「サンモニ」と20位の「NHK歌謡コンサートほか」(14.0%)とではどうだろう?
結果は左辺1.7、右辺4.1となり、
左辺<右辺だから両番組の間に“視聴率の差はない”結果となった。(続きます)
ソース:@niftyニュース
URLリンク(news.nifty.com)
URLリンク(news.nifty.com)
画像:URLリンク(news.nifty.com)
『GALAC 2010年6月号』掲載 2010年5月11日(火)配信