10/05/03 16:54:08 0
FIFAワールドカップの優勝トロフィーがカナダ・トロントに到着した。それを受けて、カナダ最大の
全国紙である「グローブ・アンド・メール」はカナダにおけるサッカーについてのコラムを掲載した。
まず、トロフィーを出迎えた関係者の中にジェイソン・ケニー市民権・移民・多文化社会担当大臣が
いたことに注目。ケニー大臣がサッカーについてよく理解しているとは思えないと述べた上で、
近年急増している移民層の支持を得るためのパフォーマンスだったのではないかと指摘している。
ケニー大臣は多くのカナダ人と同様、熱狂的なアイスホッケーファンとして知られ、
ホッケーこそがカナダ文化の象徴だという保守的な価値観の持ち主であるとされている。
また、「カナダでは、隣国アメリカほどではないにしろ、サッカーに対する“軽蔑(scorn)”が存在する」
という興味深い記述もなされている。サッカーがアイスホッケーとは違って、屈強な肉体、高度な技術、
不屈の精神を必要とする男らしいスポーツではないと思われていることがその理由のようだ。
カナダでは、サッカーはメトロセクシャル(metrosexual)なスポーツだとみなされている。
メトロセクシャルとは、"metropolitan(都会人)"と"heterosexual(異性愛者)"の合成語で、
「都会に住み、ファッションや美容などに興味を持つ(女性的で)オシャレな異性愛者」を指す。
あのデビッド・ベッカムはその典型だとされている。これがカナダ人が好むスポーツマン像には
当てはまらないということなのだろう。
サッカーは“カナダ的でないもの”の象徴の1つともみなされており、サッカーに興味を持つことは
広い世界への関心を宣言するのと同義だが、一方でホッケーを国技と重んじる伝統的なカナダ人の
価値観にはそぐわない。
(>>2以降に続く)
(文:裸一貫で墜落φ ★)
URLリンク(www.theglobeandmail.com)
メトロセクシャル 【metrosexual】
URLリンク(dictionary.goo.ne.jp)