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盛岡大付(岩手)出身で昨季まで社会人野球のクラブチーム・フェズント岩手の
主砲として活躍した大坊(だいぼう)周司内野手(30)が今年9月発足の豪州プロ
野球リーグに挑戦することが26日、わかった。来月下旬に開催予定のトライアウト
に参加。現役選手としての契約がかなわなかった場合も同リーグのスタッフとして、
豪州プロ球界の発展と日本人選手の受け入れに尽力していく意向だ。
みちのく球界で活躍してきた190センチ、105キロの“巨砲”が新たな夢を胸に
海を渡る。豪州プロ野球リーグで第二の野球人生をスタートさせる大坊は「野球が
なければ、高校も大学も行ってなかった。区切りの30歳。一生、野球に携わって
いくための次なるステップです」と言い切る。
もちろん、現役続行が第一志望だが、第一の目的が“野球難民”の救済だ。トライ
アウトに合格できなくても、知人でもある豪州野球連盟関係者を通じて、リーグ参入
チームでコーチもしくは日本人選手のための通訳を務めることが決定している。
大学卒業後、社会人3チームを渡り歩いた。その間、企業チームの廃部などで
引退を余儀なくされた仲間たちを何人も見てきた。「野球を続けたくても活躍する
場がない。仕方なく辞めていった先輩や後輩がたくさんいた。そんな野球難民と
言われる子を救いたかった。自分は野球に育てられたし、野球は1人じゃできない。
恩返しをしたいんです」と熱く語る。
昨年10月、フェズント岩手を退団。12月には職場のAコープ北東北(矢巾町)も
退職した。フェズントや母校でのコーチ就任も打診されたが、自ら退路を絶った。
来月10日には現地入りする。「豪州の野球は、これから盛んになっていくでしょう。
日本と豪州の橋渡し的な存在になれれば最高です」。大きな体には、デッカイ夢が
詰まっている。
(2010年4月27日12時11分 スポーツ報知)
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