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4月17日土曜日深夜の時間帯、《ミッドナイトサタデー『上田ちゃんネルスペシャル』》(テレ朝)
という生放送があった。CSテレ朝の人気番組《上田ちゃんネル》の、地上波での緊急生放送だったらしい。
筆者がチャンネルを回したとき、有吉(弘行・太田プロ、35歳)が、先輩も含む芸人集団を追い込んで、
面白い一発ギャグを生み出させる、というコーナーを生でやっていて面白かった。
芸人が順番に彼に指名され、苦し紛れに何かやる度、「コント禁止」「シュール禁止」など
有吉はいつものように的確な批評で笑わせていたが、そこにただひとりアイドルで参加していた
同じ太田プロのおかもとまり(20歳)が、最大の特技という触れこみのブリッジを披露したとたん、
有吉は一言、
「サークルでやってろ」
相変わらず、言い得て妙でウケた。ぼそっと一喝したいつもの手腕に、
スタジオも期せずして笑いに包まれた。彼の一言一言は、時に視聴者を代弁してくれる。
この瞬間も、ブリッジの出来不出来はともかく、しょーもないアイドル芸やプロフに書いてある
特技一般についての視聴者の平素のモヤモヤした思い、を見事に代弁したのではないか。
思うに、しょーもないアイドル芸、は、無数にあるだろう。
「フラフープなら誰にも負けない」「舌が鼻につく」「細菌についてネットで調べるのが趣味」
(どーせたいしたことないんだろ)(しょーもな)
「陸上インターハイ」
(ほんとかよー、走ってよー)
そこへきた、「サークルでやってろ」と独特のユーモアを交えた寸評。
(ああそうか、そういえばいいんだ)そう自然と溜飲が下がる思いがしたものである。
とんねるずの食わず嫌いの罰ゲームの物真似なども、アイドルが披露するまさしく
“しょーもない”一発芸のいい例だろう。
(続く)
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