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「007」シリーズの製作を手がけるイオン・プロダクションのマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・
ブロッコリは4月19日、シリーズ最新第23作、通称「ボンド23」の撮影を無期限で延期することを発表。
原因は、同シリーズの権利を保有する米スタジオMGMが、約37億ドルの負債を抱え競売にかけられている
ため。ウィルソンとブロッコリは声明のなかで、「MGMの売却先が決まらず、その先行きが不透明である
ことから、『ボンド23』の製作を無期限で保留する。現在のところ、再開および公開時期のめどは立って
いない」と説明した。
ダニエル・クレイグが三たびジェームズ・ボンドに扮する「ボンド23」は、2011~12年にかけての公開に
向けて、今年後半には撮影に入るのではないかと言われていた。すでに「クィーン」「フロスト×ニクソン」
の脚本家ピーター・モーガンと、シリーズ常連のニール・パービスとロバート・ウェイドが脚本に着手して
おり、サム・メンデス監督がメガホンをとる予定だった。ただし、MGMがどこに売却されても、「007」と
いう世界的なドル箱シリーズが消滅することはないというのが大方の見方だ。
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