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名前で投げるわけでもないが、投手で「沢村」姓と聞けばどうしても
あの不世出の大投手を思いだす。今年のドラフトと目玉といわれる
東都大学野球の中大・沢村拓一(ひろかず)が今季初登板した13日の国士大戦で、
延長10回を4安打2失点に抑えた。学生で神宮最速156キロの豪速球とかで
イメージはますます「沢村栄治」だ。
栃木の佐野日大高時代から140キロ台を出していたが、直球だけの3番手投手で
3年のときは背番号9。甲子園にも縁がなかった。中大に進んで、東映時代の完全試合で
知られる高橋善正監督と出会って才能が開花した。使い減りもしておらず、
発展途上というのも魅力だ。
今年の大学野球は投手の大豊作とか。早大の斎藤、大石、福井、法大・加賀美らの
本格派に中大のもう1人の右腕山崎、東洋大・乾、鹿沼の左右両投手ら
ドラフト上位候補がずらり。13日にはスカウト陣にまじり巨人・清武代表も沢村を視察し
「1位指名? そりゃそうです。堂々たるもの」と高く評価していたという。
さて、プロの本音は…。興行面を優先すれば斎藤だが、ある球団関係者はこう話す。
「スカウト的には伸び幅がありそうな沢村や大石に食指が動く。力投型で直球の角度は
いま一つでも手元で伸びる。完投できる体力も魅力で先発型がほしい球団なら沢村。
変化球が少ないが、タマが速く身体能力の高い大石は抑えのほしい球団向き」。
沢村は一本気な性格でサインには必ず『逞しく』と書き添えるという。
1部死守にしのぎを削る中から、こういう雑草のようなたくましい投手が現れるのが
東都でもある。それこそプロで『沢村賞』を取れるような投手を目指してほしい。(今村忠)
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