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０９年に史上最年少賞金王になったプロゴルファーの石川遼（１８）。ツアー賞金だけで
１億８３５２万円、スポンサーやＣＭ契約料を含めると、すでに３０億円以上を稼ぎ出している。
当たればデカイ。夢も希望もなくしているオトーサン、わが子に一発賭けてみる？
日本ゴルフ協会によると、０９年末のジュニア会員（６～１８歳）は男女合計１万３６３１人で、
１０年前に比べて２．４倍も増えた。低年齢化も加速していて、９０年代は７割が高校生だったのが、
現在は小学生が４割、中学生が３割を占めている。わが子を石川遼にと願う親が増えているのだ。
とはいえ、プロになれる人材はほんのひと握り。石川の“陰のコーチ”といわれ、
「セントラルフィットネスクラブ三郷」で、ジュニアレッスンにも力を入れている佐々木孝則プロが言う。
「いまは幼いうちからゴルフをやる環境が整っていて、全体的なレベルが上がっている。
以前よりプロになって活躍するのが難しくなっています」親は覚悟が必要だ。
まずは、カネ。石川は６歳からゴルフを始めたが、最近は４歳からスクールに通っている
子供もたくさんいる。スクールは週１回ペースで、年間１０万円は必要になる。
「プロを目指すのであれば、週１回のスクールだけでは足りません。毎日のように練習場で
打ち込んだり、実際にコースを回ることも大切。最近は低学年対象のジュニア大会も増えています。
“試合勘”を養うためにも、できるだけ参加したほうがいい」（佐々木氏）
都内近郊のゴルフ練習場に１日３時間、週５回ペースで通えば、ジュニア料金でも月３万円。
親子で月４回コースを回るとなると、１０万円前後はかかる。大会出場時の交通費もバカにならない。
クラブもジュニア用、レディース用、一般用と、段階的にレベルアップしていく。
中学、高校、大学のゴルフ部でも、部費は年間１０万～４０万円ほど。練習は学校でできるが、
大会出場時の遠征費などは、ほとんどが親の負担だ。
あれやこれやで、投資額は年間１００万円を軽く超える。
２００万円以上をつぎ込んでいる親も少なくないという。
（続く）
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