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亀海、デビュー１５戦全勝で新王者／ＢＯＸ
日本Ｓライト級タイトルマッチ１０回戦（１２日、後楽園ホール、観衆＝２３００）Ｓライト級は挑戦者の亀海（かめがい）喜寛（２７）が、
王者・小野寺洋介山（２９）に９回２分５秒、ＴＫＯ勝ち。新王者に君臨した。またＳバンタム級王者の芹江匡晋（２７）は、
挑戦者・玉越強平（２９）に２－１で判定勝ちし、初防衛に成功した。
壮絶な打ち合いを制した。１回に右フック、２回に右ストレートでダウンを奪った亀海は、中盤は冷静に試合を進めると、
９回に再び右ストレートを小野寺の顔面にぶち込んだ。プロデビュー１５戦全勝（１３ＫＯ）で日本王者に上り詰めた。
「応援に応えられたことが一番幸せ。もっと頑張って、強い選手を目指す」。２３００人の観衆をくぎ付けにしたイケメンは、
見た目だけでなく実力でもファンを魅了した。
中学生のとき、同じ北海道出身の元ＷＢＡ世界Ｌフライ級王者・山口圭司にあこがれてボクシングを始めた。
実力はすぐに開花し、札幌商（現北海学園札幌）高で高校総体ライト級優勝、帝京大では全日本選手権Ｌウエルター級を制した。
この一戦に向けスパーリングは２００回を数えたが、相手になる練習パートナーがほとんどいないため、一方的に攻める内容が多かった。
「世界レベルに行くためには力の差を見せつけるようじゃないとダメ」。日本人には不向きな重量級に楽しみなホープが現れた。（江坂勇始）
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６回、小野寺（右）を攻める亀海。プロ１５戦全勝で日本王者に上り詰めた（撮影・今野顕）
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