10/04/13 17:23:35 n6WZmzz70
荒川さんのコラムってこれか
「傑作」今後に期待
力を出し切った五輪の後、モチベーションを保つのは本当に難しい。
バンクーバー五輪メダリストの高橋大輔と浅田真央が世界選手権で同時優勝し、いい形で日本のフィギュアスケート界がシーズンを終えたのは素晴らしかった。
五輪金メダリストながら2位だった金 児(韓国)も、ミスした技以外は素晴らしい出来で、またまた驚かされた。
(略)
今の選手はいろんな技のバリエーションを持っており、例えば大半の女子選手はビールマン姿勢をする。昔はしない選手の方が多かった。
スパイラルやスピンの難しいポジションや、複雑なステップが必要要素でなかったからだ。
4年前の私はルールに追われていた部分があった。
(略)
やるべきことが増えたからか、「誰が何をしたか」は覚えていても、プログラム全体の印象が薄くなった。
訓練されていて、ポジションのきれいな選手は多いけれど、1984、88年五輪女王のカタリーナ・ビット(旧東独)の「カルメン」、
2002年五輪王者のアレクセイ・ヤグディン(ロシア)の「仮面の男」など、記憶に残る傑作は出にくくなったと感じる。
この4年で印象に残ったのは、高橋の「オペラ座の怪人」と「道」、金 児の「死の舞踏」に「007」、それにステファン・ランビエル(スイス)の作品か。
芸術的感性が豊かでも、高い技術を持たないと、作品世界を表現する余裕まで生まれないのだろう。
かつては順位は低くとも表現された作品はすてきという選手も少なくなかった。次の4年に期待したい。