10/04/10 15:46:22 0
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新聞は、番組の本番前に原稿と照らし合わせて目を通します。後は帰りの車の中など細切れに。僕にとって新聞を読むことは、言わば確認作業。
そのニュースの背景など、オンエア時間内に伝えきれなかったことを、ちゃんと自分が理解して、わかりやすい言葉で補うのが僕の仕事ですからね。
目を通す新聞は最低3紙以上。常に自分の考えが偏らないように心掛けています。
僕にとって新聞は仕事柄、必要不可欠なものですが、本音を言えば娯楽として読みたいメディア。僕の知り合いに新聞が大好きな人がいて、
家ではいつも新聞ばかり読んでいる。奥さんに「私と新聞どっちが好き?」と聞かれ「新聞」と答えて不仲になった、という人がいるんです。
その奥さんには申し訳ないけど、でもそれくらい新聞は面白いと僕も思う。毎日読んでいると、ニュースが連続ドラマやテレビのドキュメンタリーのような
感覚で頭に入ってくるんです。続きが気になって仕方ないですよ。コラムなども日々感心しながら読んでいます。
「徒然草からよくこの事件に導けるなー。僕のトークでは無理やな」とか考えながら(笑)。
サラリーマンになったばかりのころは、確かに今ほど新聞が好きじゃなかった。どこか義務感で読んでいたところがあったんでしょうね。
若いころ、突然、政治家のインタビューを任され、ちゃんと理解しきれていない言葉も、知ったかぶりしてやり過ごした、なんて経験もあります。
今考えれば、あの時ちゃんと新聞を読んでいたら、言葉自体を知らなくても文脈から類推して、もっと気の利いたリアクションができたのかもしれません。
子供のころ、親父(おやじ)が新聞を読んでいるのを見て「どこが面白いんだ?」と思っていましたけど、実際、自分が大人になると、どんどんわかってきますね、
新聞は社会人にとっての鎧(よろい)と刀みたいなものだと。僕だけでなく、普通のサラリーマンだってクライアントとコミュニケーションを取るのに必要な武器でしょう。
(つづく)