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【戸塚啓コラム】シュートに結びつかないボール回し
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セルビア戦(2010.4.7)レビュー
70パーセント強のボール支配率を記録しながら、0-3で完敗してしまう。
4月7日に行われたセルビア戦は、いかにも日本代表らしいゲームとなってしまった。
1-3で敗れた2月の韓国戦でも、ボール支配率は相手を上回っていた。
闘莉王が前半終了間際に退場しながら、58・7パーセントを記録している。09年2月のオーストラリア戦も、ボール支配率では圧倒した。
62・4パーセントである。しかし結果は、スコアレスドローだった。ボールを保持する時間が得点に反映されないのは、
すでに何度も陥ってきた悪循環なのである。石川直宏が決定機を生かしていれば、
試合の印象もスコアも変わっていたが、それにしても根本的な問題を解決することにはつながらない。
振り返ってみれば、試合前の練習は結果を暗示していた気がする。
日本のウォーミングアップは、18時40分から同59分まで行われた。身体をほぐす意味も兼ねた短い距離のパス交換に続き、
タテ10メートル×ヨコ15メートルほどのスペースでのパスまわしへ移る。中村と岡崎がフリーマンで、4対4のボールまわしは常に6対4となる。
同じころ、セルビアはタテ10メートル×ヨコ20メートル強のスペースで、5対5のパスまわしをしていた。
横幅が広いぶんだけ、日本より個々の動きがダイナミックだ。ボールまわしのテンポの確認はもちろん、
攻守の切り替えを意識したトレーニングではないかと推測できた。
日本は約6分を、セルビアは約7分を、ボールまわしのトレーニングに費やした。その後は両チームともに選手がピッチへ散らばり、
それぞれに身体を動かす。クリアをイメージしたヘディングを練習するCBがいて、シュートやクロスの感触を確かめる選手がいた。
両チームの違いが、はっきりと表れたのはここからだ。セルビアが両サイドからのクロスに合わせたシュートを繰り返したのに対して、
日本はほぼシュート練習をしていない。中村、岡崎、興梠が、何本か打った程度である。
身体をほぐし、パスまわしをして試合に向かったのは両チームに共通するが、セルビアはさらにシュート練習をしていたのだった。
>>2以降に続く