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CSKAモスクワ本田の活躍がめざましい。世界トップクラスのFKで、
世界最高峰の欧州CLにおいて名をとどろかせている。勝ち気な本田のプレーは、
日本人からすれば違和感を覚えるかもしれないが、今の活躍は誰しもが認めるところだ。
その本田の活躍によって、日本代表は大きな岐路に立った。どちらに踏み出すかによって、
厳然たる違いに直面する。一方はチームの急成長に直結し、残りの片方はチーム崩壊へと
行き着く。
目を向けるべきは、代表選手の気持ちだ。あのFKで、本田は周囲から一目置かれる
存在になった。誰もその実績を否定できない。中村俊も含め例外なく全員が本田に一目置く。
いや、そうでなくてはいけない。スポーツの世界では、力に対する評価は絶対だ。
そこには年下も年上もない。実力でつかんだもの、結果を残し実績を挙げたものへの
敬意は普遍だ。
我々には過去の大会を教訓に、未来に役立てる使命がある。06年、ドイツ大会での
中田英寿は確かに一目置かれていた。しかし、一方で、プレミアリーグ・ボルトンで
レギュラーを獲得できないでいた彼に、リーダーとして不満を持っていた選手もいた。
要は「所属クラブのレギュラーで活躍しているか、そうでないか」にある。
これは選手でなくては分からない繊細で感覚的な思いだ。
国のトップ選手が集まる代表チームでも、この原理が大きく作用する。
中村俊がどう本田とかかわり、本田がどう中村俊に接するか。ここに、岡田ジャパンが
国民の夢を乗せて戦うに足るチームか、いとも簡単に散っていくチームかの分岐点がある。
私は3月3日のバーレーン戦で、まだ発展途上にある2人の信頼関係を見た。
ゴール前でフリーでいる本田に、中村俊はパスを通さなかった。
異なるパスコースを見いだしていた。
(続く)
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