10/04/05 19:43:26 0
(>>1の続き)
かといって、乱暴に「金本を外すべきだ」と言いたいわけじゃない。どこぞのゴシップ誌などは
「真弓(明信)監督が勇気をもって金本に進言すべきだ」とか「金本に口を出せないようでは
チームの士気が低下する」などと好き勝手なことを書いているが、これはそんな簡単な問題じゃ
ないと思う。「勇気をもって外す」なんて誰でも思い浮かびそうな方策だけで乗り越えられるなら、
ほとんど野球ゲームと変わらないじゃないか。
■本人の判断任せのスタンスを変える時期
要するにこれは、阪神首脳陣のチームマネジメントの問題なのだ。
「故障を治しながら試合に出る」という行為を長年続けてきた金本だけに、それがプロ野球選手
としてのリズムになっている可能性もあるわけで、すなわち「故障を治すために試合を欠場する」
という当たり前の行為が、金本に関しては当てはまらないかもしれない。
それに2003年の阪神移籍以来、阪神のレフトにはずっと金本の姿があったわけだ。
そう考えると、そこを突然崩すことでチーム全体のバランスが微妙に狂ってしまう危険性だってある。
少なくともほかの選手たちの動揺は計り知れないだろう。プロスポーツにおけるリズムやメンタリティ
の重要性なんて、かねてから散々語られてきたことである。
しかし、だからといって、今までみたいに金本が「大丈夫」と言えば、首脳陣もそれを問答無用に
信用するというスタンスを貫くのであれば、僕は疑問を呈したくなる。4月2日の中日戦後、
山脇光治・守備走塁コーチが金本の左翼守備について「キャッチボールでも(本人が)状態は
良くなってると言っている。あいつはゲームになったらアドレナリンが出るから」というコメントを
出していたが、正直いつまで同じスタンスを貫くんだろうと眉をひそめてしまった。
ここ何年もずっと変わらない、本人の判断任せ。金本の処遇をどうするかは別として、
そろそろスタンスを変える時期にきたんじゃないだろうか。
(つづく)