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辞めるのは野々村監督だけでいいのか
野放しのワル監督はこんなにいる
「21世紀枠の(向陽)高校に負けたのは末代までの恥。死にたい。腹を切りたい」などと言って
物議を醸した開星(島根)の野々村監督がこの日(25日)、監督を辞任した。
「大切なふるさとの島根が、私の言動のために悪く言われることに一番、心を痛めている。
向陽高校の選手を傷つけてしまったが、侮辱する気はなかった。ぜひ無心で頑張ってほしい」
口を真一文字に結んだ野々村監督は時折目頭を押さえながら、こう話した。
高野連は口頭で注意、さらに処分を検討していたが、辞任には「島根高野連から
正式な文書が届いていないので」(小森事務局長)と急展開に戸惑いを隠せない。
たしかに発言は不穏当だし責任は免れない。だが、それならもっとひどいというか、
あくどいことをやっている高校野球の監督や学校の責任者はどうなのか。
「四国のある高校ではスカウトが教頭の名刺を持って中学生の選手集めをしている。
わざわざ教頭先生が来てくれたと学校関係者が有望選手の連絡先を教えたら、実際は
スカウトで強引な勧誘でもめたケースもある。選手をプロ入りさせるに当たって球団に
裏金を要求する監督は少なくないし、ドラフトで指名するのさえ裏金次第という監督もいる。
そんな指導者や学校関係者に比べれば、野々村監督は、はるかにマシです」(某プロ球団スカウト)
2007年に西武球団裏金事件が発覚。その調査報告で170人の監督が
裏金をもらっているが、その中には高校野球の監督も多数含まれている。
甲子園大会を主催する大マスコミは、実はそうした高校野球の恥部、暗部を誰よりも
よく知っている。高野連だって気づいていないはずはない。ところが大マスコミも高野連も
そうしたことにはまったく触れないし、触れようともしない。野々村監督の辞任の裏で、
ワル監督の笑いが聞こえるようだ。
2010年3月26日発行の日刊ゲンダイより