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一方で、ホームページや電話で試合結果を問い合わせるファンは増えているという。
それだけ地域で認知されつつあるのに、集客につながらない。球場を転々としているからなのか、
チームの訴求力がないせいなのか、球団は原因をつかみかねているのが実情だ。
今季は売店を増やしたり、イニング間のアトラクションを観客参加型にしたりと、
魅力あるボールパーク作りに取り組む方針だが、手探りの状態は続く。
球団は、入場料が総収入の2割を占めることが、安定経営の目安とみている。
そのためには1試合平均で800~1000人の有料入場者が必要。発表される入場者数は招待客を含めており、
クリアすべき目標は低くはない。
根幹の集客に力を入れるためには、経営体質の改善も不可欠だ。1年目に宮崎でキャンプを行うなど、
過剰な投資も尾を引いている。堀口社長は「初期に独立リーグに抱いた幻想が投資を過大にしてしまった」と反省する。
近年、各地に独立リーグのチームが作られているが、NPB(日本プロ野球組織)のチームですら頭を悩ますほど、
球団経営は甘いものではない。
独立リーグは、地域の人とNPBを目指す選手の夢を背負う。だが、経営陣までがビジネスで夢を見ていては厳しい。
堀口社長は「身の丈に応じた経営をして、カルシウム分を強固にしていく」と言う。自治体の協力も得られ始め、
信濃グランセローズから巨人に育成枠で入った星野真澄投手が支配下登録されるなど、独立リーグには、
いい波も来ている。そんな今は正念場であり、転機でもある。(下村征太郎)
(終わり)