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asahi.com(朝日新聞社):柔道の危険性、指導者は認識を 遺族ら被害者の会結成へ - 社会
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柔道の部活動や民間の教室などで亡くなったり、重度の障害を負ったりした子どもの家族らが27日、
「全国柔道被害者の会」(仮称)を発足させる。柔道は事故の発生率が高いという研究もあり、
同じ境遇の人たちが助け合い、再発防止につなげたい考えだ。
発起人の一人、村川義弘さん(48)は昨年8月、おいの康嗣(こうじ)君(当時12)を亡くした。
滋賀県愛荘町の中学1年だった康嗣君は部活で2人1組で技をかけ合う「乱取り」の練習中、
意識を失い、約1カ月後に急性硬膜下血腫で死亡した。上級生を相手に1本2分間の乱取りを重ね、
26本目で相手になった元顧問に投げられた直後だったという。
村川さんが部員に聞き取りをしたところ、当時、康嗣君はフラフラの状態だったとされる。
学校側は「練習は適切」と説明し、町教委が昨年12月にまとめた事故報告書も練習と死亡の因果関係を「不明」とした。
村川さんはそのころ、横浜市内の中学3年だった当時、柔道部の練習中に脳障害を負った
三男(20)を持つ小林泰彦さん(63)と出会った。「孤立している全国の家族が情報交換できる場を
設けよう」と意見が一致。今年1月から会設立に動き出した。
学校内の事故について研究する愛知教育大の内田良講師(教育社会学)によると、
1983~2009年度に中学、高校の柔道部の活動や授業で108人の生徒が死亡。
死亡事故の発生率は野球の約5倍で、脳障害などの後遺症が残った事例も07年度までの
10年間で70人に上るという。
死因の約6割が脳内出血や頭部外傷で、高校1年、中学1年が約6割を占める。
内田講師は「受け身をうまく取れない初心者が事故に遭っているのではないか。
指導者は柔道の危険性を認識するべきだ」と指摘する。