10/03/19 11:35:12 0
米アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した米映画「ザ・コーヴ」が議論を呼んでいる。
和歌山県太地(たいじ)町のイルカ漁の様子を、入り江(コーヴ)に隠しカメラを仕掛けて
撮影した手法や内容に、地元から抗議の声が上がっている。
配給元には上映に賛否両論が寄せられているが、住民の顔にぼかしを入れたり、
町の言い分をテロップで紹介したりして初夏に公開する予定だ。
「この映画は日本の人々へのラブレターだ。食肉や(イルカショーなど)娯楽のために
動物が用いられるべきかどうかを判断してほしい」。「ザ・コーヴ」のルイ・シホヨス監督は7日、
アカデミー賞受賞後の会見で意義を訴えた。
この作品は、海洋哺乳(ほにゅう)類専門家、リック・オバリー氏のイルカ保護活動を描いており、
太地町の伝統のイルカ漁やイルカ肉の販売などを批判している。オバリー氏は1960年代の
米テレビ番組「わんぱくフリッパー」でイルカの調教師を務めた人物。撮影のストレスで
イルカが死んでしまったことを悔い、保護活動に転じた経緯もつづられる。
日本では昨年10月、東京国際映画祭で上映された。隠し撮りに加え、
「イルカ肉は水銀値が高い」「クジラ肉として偽装販売されている」というシーンもあることから、
地元漁協や町が「名誉棄損だ」「事実に反する」と反発していた。
東京国際映画祭でも一部住民の顔にぼかしが入れられたが、映画祭後に配給を決めた
「アンプラグド」の加藤武史社長は地元の抗議を受け、「太地町への個人攻撃にはしたくない」
と肖像権に配慮してぼかしを入れ、映画の最後にテロップを入れた。
(続く)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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