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横浜Ｍの日本代表ＭＦ中村俊輔（３１）は１６日、左アキレスけん断裂の重症を負い
１５日に手術したイングランド代表ＭＦデービッド・ベッカム（３４）＝ＡＣミラン＝の
悪夢再現も辞さない覚悟で、ハッスルプレーを断行することを誓った。
Ｗ杯直前の大けがは俊輔自身の“ラストダンス”に致命傷となるが、
代表とクラブの勝利に貢献するため全身全霊のプレーで泥にまみれるつもりだ。
世界最高のＦＫキッカーが見舞われたアクシデントにも、俊輔は動じなかった。
「ベッカムのことは本当に残念。大会前のけがは怖い？ いや、五分五分のボールで、
中途半端に競りにいかないと逆に危ない。だから、思い切りいく。絶対に手を抜いたりしない」
１６日に横浜市内で行った午前練習後、俊輔は不退転の覚悟を示した。
ベッカムは１４日のＡＣミラン対キエーボ戦で左アキレスけんを断裂。緊急手術を成功させたが、
最後となることが濃厚だったＷ杯南アフリカ大会出場が絶望的になった。
岡田ジャパンで不動の司令塔である俊輔も、横浜Ｍ復帰で他クラブから徹底マークの的となった。
本大会前に大けがをしてしまえば「自分にとっては最後かもしれない」と期する南アへの道が
完全に閉ざされてしまうが、セルティック時代に鍛えた鋭いスライディングなど球際での
激しさを逆に高めることを誓った。
ベッカムと俊輔。ともに世界的なＦＫキッカーとして名をはせたが、セルティック在籍時に俊輔は
ベッカムとともに世界ＦＫ選手権に招待された。残念ながら代表日程の関係で辞退となったが、
共感できる部分は多い。
（続く）
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