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03月15日
【後藤健生コラム】選手の個性を引き出す和司監督はジーコ型?
長谷川アーリアジャスールのFW起用も成功だった第2節まで終わったJリーグ。2連勝のチームがたったの2つ。一方で、勝点ゼロのチームもなくなった。
予想通り、ヨーロッパのいわゆる3大リーグなどとは違って民主的なJリーグらしい大混戦のスタートとなった。
そんな中で、面白い存在が、木村和司監督が就任した横浜F・マリノスである。
開幕戦は、後半ロスタイムにFC東京のカウンターを浴びて、平山のゴールで0-1と敗れたものの、内容は90分間にわたってやや優勢の試合だったし、
中村俊輔復帰戦となった第2節では湘南ベルマーレに3-0の完勝を飾った。
その湘南戦後の記者会見では、木村和司監督に「走ることの重要性」についての質問が出て、木村監督が「サッカーは走らなきゃいけない」とやったので、
会見場は大爆笑に包まれた。これは、最近サッカーを見始めた人たちには、説明が必要かもしれない。
木村和司という天才選手は、とにかく走らなかったのだ。MF、背番号10のイメージがある木村和司だが、明治大学の学生で、
最初に日本代表に入った頃の木村和司は右のウイングだった。「ウイングなのだから走るのだろう」と思うが、これがさっぱり走らなかったのだ。
とにかく、ドリブルのテクニックはすごかった。同じ広島県工の先輩である金田喜稔とともに、アジアのレベルでは、ボールを持ったら奪われることはない。
そんなテクニシャンだった。そして、ドリブル突破のときも、ぜんぜん走らないのだ。走っていても、ゆっくりゆっくり……。当時、一部では、「ジョギング・ドリブル」と呼ばれていた。
その木村和司が、「サッカーは走らなきゃ。ワシも30歳になって分かったんだ」とやったのである。そういえば、同じく天才で走らないことで有名だった川勝良一
監督としては常々「昔のオレのように走らない選手は使えない」と言っている……。
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