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今年2月にローマからサンパウロへ移籍した元ブラジル代表DFシシーニョは、
地元メディアとのインタビューで、2006-07シーズンに所属したレアル・マドリーについて言及し、
チーム内にまん延する閉鎖的な雰囲気を厳しく批判した。
「いつも囚人のような気分だったレアル・マドリーを出てローマへ移籍できたことは、僕にとって大きな救いの手となった。
僕が退団を決心した時、多くの人から『馬鹿げている』とか、『何をやっているんだ』とかいろいろと言われたけど、
彼らにはチーム内に漂う雰囲気がどんなものか分かっていなかった。
真の問題は、外の世界ではなく、“ロッカールーム”にあったんだ。チーム内の雰囲気は本当にひどいものだった。
そして、その原因はスペイン人選手たちが作っている派閥にあった」
さらにシシーニョは、問題の根源として同クラブの主将ラウル・ゴンサレスの名を挙げた。
「ラウルは、いつもクラブ内で特権的な立場にいた。チームが抱える一番の問題は、
ロッカールームで起こる事が何から何までメディアの耳に入ってしまうことだった。
例えば、ロナウドがロッカールームで何か言ったら、その次の瞬間にはラウルがマイクの前で話をしているんだ。
僕には、それが良いか悪いかを判断することはできないが、いつもこんな調子だった。
はっきり言って、レアル・マドリーというよりも、“ラウル”・マドリーという感じだった。
いずれにしても、今、自分がそれとは関係ない場所にいられることをうれしく思うよ」
シシーニョはまた、同郷のロベルト・カルロスがクラブを退団したことで、さらに居心地が悪くなったことを打ち明けた。
「ロベルト・カルロスがレアル・マドリーを退団してからは、チーム内でのブラジル人選手の存在感が一気に下がってしまった。