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サッカーJリーグが1部(J1)、2部(J2)とも6日に開幕。18年目の今季はJ1第12節(5月15、16日)終了後、
W杯南アフリカ大会のため、約2カ月間中断される。
注目の開幕ウイークだが、8年ぶりに古巣横浜F・マリノスに復帰を果たした中村俊輔(31)は出場しない。
「わずか10日間ほどでまとまった契約です」と横浜・嘉悦朗社長は移籍の電撃ぶりを強調したが、
メディカルチェックやJリーグへの選手登録など“中村のやる気”さえあれば開幕戦(対FC東京)の出場は十分可能だったはず。
中村移籍を耳にしたFC東京関係者はチケット営業に走り「俊輔の移籍が確実になってからチケットの売り上げが伸びましたら」と話すほど。
では、なぜ出場しないのか。開幕ウイークでありながら横浜にとってはアウェーでの試合というのが大きな理由だ。
ホーム開幕戦は第2節(13日)で、今季J1に昇格した湘南との対戦。
こちらの方もチケット販売は好調で、中村の入団が正式に決まってから「例年と比べものにならないほどの売り上げの伸びがある」(横浜関係者)。
俊輔効果で1万枚以上の売り上げアップが見込まれている。
その裏で「マリノスにとっては実は今季が本当に土俵際ですよ」と話す関係者がいる。
というのは嘉悦社長は日産本社直属の役員でもあり、カルロス・ゴーン会長ともパイプがある。
だからこそ自動車不況の最中、中村獲得に6億円ちかい資金を調達できた。そればかりではない。
初代ミスター・マリノスの木村和司監督の招へいを決めたことで、一度はネーミングライツの契約更新を
放棄した横浜国際競技場を再び「日産スタジアム」の看板にもどしたのも嘉悦社長だ。
「これだけお金をかけてもダメだったら日産本社も黙っていないでしょう」(同)。マリノスとって今季は言い訳の聞かない背水のシーズンなのだ。
中村にとっても3日の代表戦から中2日で迎えるJリーグ復帰戦はうま味がほとんどない。
しかし他の岡田ジャパンの主力は当然先発出場する。開幕節に温存というVIP待遇も、当然マリノスに帰ってきたからこそできたこと。
代表で本田圭佑が新王様になった今、横浜では中村俊輔の「ブランド力」が8年たった今でも光輝いている。
(夕刊フジ編集委員・久保武司)
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