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ピクシー、勝利を捧げトヨタに勇気を
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名古屋グランパスは5日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで6日のG大阪との開幕戦(19時・万博)へ最終調整した。
就任3年目を迎えるドラガン・ストイコビッチ監督(45)は「豊田章男社長に白星を捧(ささ)げ、勇気を与えたい」と
リコール問題に揺れるスポンサー、トヨタ自動車に開幕勝利を贈ることを約束した。
突然だった。誰に話を振られたわけでもない。練習後の囲み取材中、ストイコビッチ監督が切り出した。
「美しいサッカーを続け、見ている人々に勇気を与えたい。例えば今、豊田章男社長は難しい状況に置かれている。
(TOYOTAのロゴが入った)赤いユニホームを着て戦い、強い名古屋を見せたい。あすの勝利を彼に捧げたい」
チームスポンサーであるトヨタ自動車の苦境に、ピクシーが立ち上がった。
同社の豊田章男社長(53)は昨年の就任以来、度々グランパスのホーム戦に訪れ、昨年末の天皇杯も準決勝、決勝と観戦に駆けつけた。
決勝後にはチーム納会にも出席したほどだ。実は今季も2人が会う予定があったが、リコール騒動でそれどころではなくなってしまった。
指揮官は「私も豊田社長も、今はしっかりと戦い、働かなければいけない。最後まであきらめず、犠牲心を持って戦う」と力説する。
今オフはDF闘莉王、MF金崎ら即戦力を次々に獲得し、戦力充実度はリーグ屈指となった。
この豪華補強も、スポンサーの存在があればこそ。熱いサポートに応えるためにも、勝利の報告を届ける。
これも因縁か。G大阪は1月1日の天皇杯決勝で対戦したばかり。1-4で敗れ、あと一歩でタイトルを阻まれた。
「リベンジのチャンス。天皇杯ではわれわれが決めていれば結果を逆転できる内容だった。あすだけではないが、いい結果を出したい」。
早くも訪れた再戦で宿敵をたたく。Vロードはそこから始まる。
「準備はできた。ここ1カ月間、われわれは厳しく取り組んできた。それが報われるように結果を出したい。強いグランパスをお見せする」
ピクシーにとっても、勝負の3年目。飛躍の08年、苦闘の09年を経て集大成の年へ。
悲願のJリーグ初制覇に向け、高らかに進軍ラッパを鳴らした。 (塚田陽一郎)