10/03/05 02:34:57 0
日本人の7割(?)は見ただろうから映像批評はしない。敗因について述べる。キム・ヨナのコーチが以前から言っていたことにヒントがある。
彼は要するに勝つための綿密な戦略を立て、その通りに成功したのである。
競技をパーツに分け、パーツの難易度と加点の出安さを勘案して繋げていった。
3回転3回転などごく僅かを除いて、失敗しにくい要素を並べた。冒険はゼロだからつまらない。
即ち、ピアノ国際コンクールにおける「勝ちに行く」方式である。
課題曲以外は聴き栄えがする曲を並べる、弾き込んだ手の内の曲を並べる、冒険は一切しない。主張もしない。
万人(つまり審査員)に反感をもたれないようにする。解釈が分かれる曲は選択しない。
ひたすら無欠点主義でミスなきようにさらう。どのコンクールでも、どの競技会でも、採点は減点主義なので減点されないことが1番だ。
その代わり、演奏は無個性で面白くもおかしくもない。後々無欠点主義のコンクール覇者は芸術家として大成しない。
かつてショパンコンクールで超個性的・挑戦的な青年が3次で落ちた。
怒った審査員のマルタ・アルへリッチは、席を蹴立てて審査員を降りた。
その青年は落選したことで有名になり、元々実力があったから、今や大演奏家である。
その時の優勝者は消えてしまって名前も知らない。
浅田真央は挑戦したのだ。安全策もとらず、果敢に挑戦して、疲れて自爆した。無難な金より遥かに立派だった。泣くな、真央!
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