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バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケートは25日に競技が終了し、日本勢は女子の浅田真央(中京大)
が銀メダル、男子は高橋大輔(関大大学院)が日本男子初のメダル(銅)を獲得し、男女とも代表3人全員
入賞した。吉岡伸彦監督は「複数メダル獲得の目標を達成できた」と評価し、選手層の厚さを改めて示した。
今大会は高得点化が進み、自己ベスト得点や今季ベスト得点の更新が続出。ジャンプ回転数の認定は甘めで、
エレメンツ(要素)のGOE(出来栄え評価)、表現力などを示すプログラム構成点も高めだった。
平松純子・国際スケート連盟(ISU)技術委員は「(ジャッジ用)教育ビデオで『質のいいものはどんどん点をあげよう』
とあり、それが表れてきた」と指摘。「ジャンプは高さや前後の流れで質を評価するし、連続ジャンプは高さの差が
大きい『親子』より、差が少ない『兄弟』の方がいい」と説明する。
その点、自身の世界歴代最高得点を18点余りも更新した女子優勝の金妍児(キム・ヨナ、韓国)は、
採点傾向の流れに沿った演技だった。高くて「兄弟型」の3?3回転連続などジャンプの質が高く、他の要素も完ぺき。
フリーは基礎点より17.40点も上積みした。
浅田はトリプルアクセル(3回転半)を女子で初めて1試合で3回成功の快挙を成し遂げた。
だが、フリーで基礎点からの上積みは8.82点で、金妍児に遠く及ばない。スパイラルやステップのGOEは高かったが、
ジャンプの加点が少ない。フリーでジャンプの2度のミスがなくても勝てなかった。
今季は苦手なルッツやサルコウを回避したため、トリプルアクセル頼みになり、それが得点上積みのうえで限界となった。
女子5位の安藤美姫(トヨタ自動車)はSPで3?3回転のミスで出遅れたのが響いた。
フリーではミスを恐れて演技が硬く、加点を得られなかった。
男子も4回転を回避したライサチェク(米国)が優勝。4?3回転連続ジャンプを決めながら2位に
甘んじたプルシェンコ(ロシア)が不満を訴えたが、ジャンプの質の低さで加点が少なかった。
(>>2以降に続く)
ソース:毎日新聞(02/27 20:51)
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