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バンクーバー五輪が盛り上がらない。テレビの五輪関連番組の視聴率は軒並み1ケタ台で、
開会式や男子フィギュア、“腰パン”国母のスノーボード競技が辛うじて20%を超えた程度だ。
もともと「個人競技が多く、盛り上がりに欠ける」といわれる冬季五輪だが、それにしても、
なぜこれほど魅力を失ったのか。
バンクーバー五輪放送の赤字見通しを早々に明らかにしたのは米国のNBCテレビ。
五輪開幕から5日間で視聴者数が計1億3800万人に達したNBCだが、
1月に今回の広告収支が、冬季五輪で初の赤字になるとの予想を発表した。
「かつて五輪は米国放送局のドル箱だったから、この発表はビックリです。
しかし、厳しいのは日本も同じ。NHKと民放は、バンクーバー五輪の放映権料で
約60億円を支払い、このうち民放は約20億円を負担している。各局は当初、CMで
総額40億円を見込んだものの、思うように伸びておらず、このままだと赤字は確実です」
(テレビ業界事情通)
期待された経済効果もパッとしない。関大大学院の宮本勝浩教授(理論経済学)らの試算では、
バンクーバー五輪が国内の薄型テレビ販売を押し上げる効果はたった17億円。
全体の経済波及効果は75億円で、ゴルフの石川遼が昨年叩き出したといわれる
341億円の約5分の1しかない。五輪の“凋落(ちょうらく)”はなぜか。
経済評論家の山崎元氏はこう言う。
「かつてはテレビで視聴できるスポーツが限られ、五輪でしか見られない競技も多かった。
しかし、今は衛星放送やネットで多くの競技を視聴できるようになったため、五輪は
番組コンテンツとして魅力を失ったのです。過去に特需となったテレビやDVDなど家電も
飽和状態だから、大きな経済効果は期待できないでしょう」
(続く)
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